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<こども医療センター>小児がんの入院が、のべ12人になりました。

ジャパンハートから活動報告が届きました

〈こども医療センター〉
小児がんの入院が、のべ12人になりました。
ジャパンハートこども医療センターで生まれた子どもたちを集め乳児健診を行いました。

今月の活動トピック

日本の大学病院等を訪問し提携を依頼。
九州大学に12月に、大阪大学と慶應義塾大学に1月、2月に手術のために医療者を派遣していただく体制が整いました。

現在、毎年約600人いると推測される小児がん患者を診ていくために、主要な病院が小児がんの拠点となり、強みを活かして連携していく必要があります。
ジャパンハートは小児のお腹のがん(腎臓や肝臓、副腎などのがん)に対する強みや、小児の放射線治療が可能な点を活かし、カンボジア国内の病院と連携してさまざまな小児がん患者の治療にあたるネットワークを構築しています。

トヨタスタッフとジャパンハート&ポンネルー病院スタッフが協力して、患者の流れをスムーズにするための案内板の設置や受付札の導入、また事務用品の整理整頓、定位置化の取り組みとなりました。​

呼吸が止まり、心臓が止まった時に行う、BLS(basic life support)講習会を行いました。
現在カンボジアの地方の病院において、AEDを設置している病院はほとんどないのが現状です。
またバイク事故も多く、道具がない状態で手当てをしなければならない状況に遭遇する可能性もあるため、応急処置として心臓マッサージ・人工呼吸の手段を学びました。
他の病院から15名の参加、ジャパンハートから25名ほど参加しました。​

乳児健診を行い、ジャパンハートこども医療センターで生まれた赤ちゃんがたくさん集まりました。
今回は2歳までの子供の検診を行い、命にかかわるような問題のある子はいないことを確認しました。​

周辺の小学生250人を集めて子ども達に、手洗い・うがい・歯磨き・口腔体操の大切さを伝えるイベントを開催しました。
小児がんの子供と母親だけではなく、周辺住民も衛生意識を高められればという思いで、手洗いイベントを実施いたしました。

ブンテルくん


年齢:1歳
病名:肝芽腫…子どもの肝臓に発生する悪性腫瘍(がん)
家族構成:父・母・兄

生まれた時からお腹が腫れており、プノンペンの病院の診察を受け、検査の結果固形がんであったたため、ジャパンハートに紹介になりました。現在、抗がん剤治療をスタートし、年内にオペをする予定です。
家がベトナムとの国境付近で、ジャパンハートからは5時間ほど離れた場所にあります。8歳のお兄さんがいますが、今はお父さんとおばあちゃんが面倒を見てくれています。
家は農家や大工をしていますが、今年の洪水で大部分の土地が農業が出来ない状況になり、経済的に不安定な状況になってしまいました。そのためお父さんは現在育てている米が収穫出来たら工場での仕事を探しに行く予定です。

ダリくん


年齢:2歳
病名:神経芽腫…神経の細胞にできる「がん」です。小児期にできる固形腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気で、5歳以下で発症することが多いです
家族構成:父・母・兄

8月頃からお腹が腫れていたダリくんは、腹痛や発熱、下痢が2週間ほど続いていたためプノンペンの病院に行きました。
生検の結果、神経芽腫との診断が出た為、抗がん剤治療をスタートし年明け2~3月にオペをする予定です。
お父さんはトゥクトゥクドライバーをしていて、お母さんはレストランの手伝いの仕事をしていました。
お母さんは今は仕事を辞めてダリくんに付き添っています。年の離れたお兄さんが2人いて休日にはよく病院にお見舞いに来てくれます。

ヘンリープくん


年齢:3歳
病名:神経芽腫…神経の細胞にできる「がん」です。小児期にできる固形腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気で、5歳以下で発症することが多いです
家族構成:父・母

ヘンリープくんはジャパンハートから10時間ほどかかるタイの国境に住んでいます。ジャパンハートが小児がんを診療していると知っている知人が教えてくれたことがきっかけでバスを乗り継いで来院しました。
病気が分かって銀行から100万ほど借りてタイで抗がん剤治療をしていましたが、お金が続かず帰ってしまいました。
目にもがんが転移しているため、完治は難しいのですが緩和ケアで治療をすることになりました。

スレイピッチちゃん


年齢:8歳
病名:肝芽腫…子どもの肝臓に発生する悪性腫瘍(がん)
家族構成:父・母・弟

1か月前からお腹が膨れていたスレイピッチちゃんは弟とけんかをしていた際に弟にお腹を踏まれたことがきっかけでお母さんがおなかの塊に気が付きプノンペンの病院に行きました。
生検の結果、肝芽腫であることが分かり、抗がん剤治療をスタートしています。
お父さんは2年間韓国に働きに行っていてカンボジアに居ないため、弟の世話は親戚がみてくれています。

ニタちゃん


年齢:1歳
病名:ぜんそく
家族構成:父・母

ひどい喘息で入院になったニタちゃん。今回の入院は二回目の入院になります。日本ではぜんそくで亡くなるケースは多くありませんが、カンボジアのような発展途上国では、調理時や暖房時に排出される燃焼排出物による室内空気汚染が非常に深刻な問題となっており、室内環境中で高濃度の粒子状物質に曝露することによって世界で毎年280万人がぜんそくにより死亡しており、そのうち90%が開発途上国であると推算しています。※世界保健機関(WHO)調査データより

チョムナンパーくん


年齢:1歳
病名:溺水
家族構成:父・母・兄

チョムナンパーくんは兄と一緒に川で遊んでいたところ、目を離している間に溺れてしまいました。
川から引き上げたときには息をしておらず、家族が逆さ吊りにして水を吐き出させた後にようやく意識が戻ったそうです。
病院に来たときには意識はあるものの不穏状態で、呼吸が悪化する可能性もあったため、初期治療を行った後にICUのあるプノンペンの小児病院に救急車で搬送しました。
数日後に無事退院し、家族と挨拶に来てくれました。​

ラリーンちゃん(治療経過)


年齢:1歳
病名:神経芽腫…神経の細胞にできる「がん」です。小児期にできる固形腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気で、5歳以下で発症することが多いです
家族構成:母・姉・兄(4人兄弟の末っ子)

ラリーンちゃんは抗がん剤治療をスタートしました。髪の毛が抜けてしまい、時々熱がでたり体調がすぐれないこともありますが、元気の時は絵をかいたりご飯を楽しく食べたりしています。
年内には手術をする予定です。

リマちゃん(治療経過)


年齢:5歳
病名:肝芽腫…子どもの肝臓に発生する悪性腫瘍(がん)
家族構成:父・母・姉・弟

8月から入院しているリマちゃんも継続して、抗がん剤治療を進めています。先日、抗がん剤の治療の間に4時間半をかけて一時帰宅をするリマちゃんに同行して自宅にお伺いしました。10畳ほどのスペースに両親・姉(8歳)・弟(4カ月)の5人が肩を寄せ合って暮らしています。壁や床は木の打ちっぱなしで大雨の時は隙間から雨が入って来たり、蚊などの虫もすぐに入ってこれる環境でした。また、水道も通っていないため飲み水以外は、雨水を桶に貯めて日常生活に使っており、日本で育った私たちの衛生感覚からは程遠い環境でした。抗がん剤の治療では、免疫の落ちる期間があり、感染症にかかると命にかかわる危険があります。そのためジャパンハートでは感染症のリスクを減らすために、手洗いなどの基本的な衛生教育を行っています。今後は安全な給食の提供や自宅での食事の作り方の指導も行っていく予定です。

今月の救われた命

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