一般財団法人 阿部 亮 財団

<こども医療センター>開院から7か月で小児がん病棟が満床に!

ジャパンハートから活動報告が届きました

開院から7か月で小児がん病棟が満床に! 日本の医師による小児がんの手術が毎週行われました。

今月の活動トピック

小児がん病棟の全15床が満床になっています。 ​
ジャパンハート最高顧問・吉岡が小児がんのがん組織採取のための開腹手術を行いました ​
4日間の慶應義塾大学連携ミッションでダーラッくんをはじめ4名の腫瘍を摘出しました
1・2月に誕生日を迎えた、小児がんで入院中の3人のために小児がん病棟・プレイルームで誕生日パーティーを行いました。
小児科・Dr.嘉数の教え子としてDr.フィリップ、Dr.ネアがNHK全国放送番組の特集のため密着取材されました。
2月17日、一日で過去最高の39名の妊婦さんが妊婦健診を受けました。妊婦健診の受診数が徐々に伸びています。

ピトゥくん​

年齢:6歳 病名:肝芽腫 …子どもの肝臓に発生する悪性腫瘍(がん) 家族構成:父、母 ピトゥくんはお腹の痛みでクリニックを受診したところ肝臓に腫瘍があると言われ、当院紹介となりました。入院時には肺転移もあり、診断確定のため急遽吉岡先生に来てもらい、生検手術(検査目的での組織摘出)を行っています。病理検査の結果、肝芽腫であることが判明し、抗がん剤治療を開始しました。

ファリンくん

年齢:1歳 病名:腎芽腫 …子どもの腎臓に発生する悪性腫瘍(がん) 家族構成:父、母、兄 ファリンくんは2月上旬にプノンペンにある、クンタポッパ病院から紹介されて来ました。クンタポッパ病院では1週間後に手術してくれるという約束で入院をしていましたが、1か月たっても手術されず、当院に紹介となりました。左の腎臓に腫瘍があります。2月24日に慶應義塾大学からの小児外科専門チームにより、腫瘍摘出の手術が行われました。術後に再発予防のため約3-4ヶ月間の抗がん剤治療が必要となりますが、腎芽腫は適切な治療を行うことで80%以上の患者さんが治癒すると考えられています。

ヤヴィンちゃん​

年齢:1歳 病名:肝芽腫 …子どもの肝臓に発生する悪性腫瘍(がん) 家族構成:父、母 ヤヴィンちゃんはクンタポッパ病院で肝芽腫の手術を行いましたが、一部、体内に腫瘍が残っていることが分かり、当院へ紹介されました。2月より、抗がん剤治療を進めています。

チェナラットくん

年齢:1歳1か月 病名:熱性けいれん 家族構成:祖母、母 チェナラットくんは、発熱していたため、祖母に連れられて当院を受診しました。病院に到着してすぐに、高熱によるけいれんが出現しました。その場で緊急の処置を施すことができ、回復に向かうことができました。少しでも受診が遅れていたら、命に関わる危険な状態になっていました。

ピェクダイくん

年齢:3歳 病名:デング熱 家族構成:祖父、祖母、母、弟(8か月) ピェクダイくんは、高熱と鼻血 、腹痛のため、自宅からバイクで1時間20分離れた当院を受診しました。検査の結果、デング熱と分かりました。ピェクダイくんは心臓に持病を抱えているため、プノンペンの病院を定期的に受診し、毎日薬を飲み続けています。また、工場で働いている母親の収入だけで、一家を支えているため非常に家計が厳しい状況です。そんな金銭的な事情もあり、無料で診療している当院を初めて受診され、入院となりました。点滴と解熱剤を処方され、入院翌日には回復することができました。

センリーくん

年齢:8歳 病名:リンパ節炎 家族構成:父、母 センリーくんは、1歳の頃から1、2か月に1回くらいの頻度で、首の下のリンパが腫れ、その都度プノンペンにあるクンタポッパ病院に入院していました。今回は、ジャパンハートこども医療センターの方が治療が上手だと言う祖母の勧めで、当センターに入院しました。今回は、い つもの高熱と首の下のリンパ節の腫れに加え、のど・首・関節の痛み、吐き気があったため、いつも以上に症状が重く、つらかったそうです。来院時は一人で起き上がることすらできない状態でした。翌日には症状がだいぶやわらぎ、折り紙を楽しめるほどに回復してきました。

ブンテルくん(治療経過)

年齢:2歳 病名:肝芽腫…子どもの肝臓に発生する悪性腫瘍(がん) 家族構成:父、母、兄 入院してから5か月がたつ、ブンテルくんは抗がん剤治療の甲斐 あって、2月に誕生日を迎えました。2月25日には、慶應義塾大学の小児外科チームによる10時間に及ぶ手術を受けました。そこで腫瘍のあった部分の肝臓が摘出されました。術後に再発予防のための抗がん剤治療を行う予定です。

ダーラッくん(治療経過)​

年齢:2歳 病名:神経芽腫神経の細胞にできるがんです。小児時期できる固形腫瘍の中で白血病、脳腫瘍に次いで多い病気で、5歳以下で発症することが 多いとされています。 家族構成:父・母・兄2人 ダーラッくんは右副腎から腫瘍が大きく広がっていましたが、抗がん剤治療の後に小さくなっていたため、慶応大学の専門チームによってほぼ 全て摘出してもらいました。高リスクで再発しやすいため、再発予防の抗がん剤治療を約3ヶ月続け、放射線治療も行う予定です。

リーマーちゃん(治療経過)​

年齢:3歳 病名:腎芽腫小児 三大固形悪性腫瘍の1つで、子どもの腎臓に発生する代表的な悪性腫瘍です。 家族構成:母、姉、妹(双子) 約3ヶ月間の抗がん剤治療後、右腎臓の腫瘍はかなり小さくなっていたため、すべて摘出してもらうことが出来ました。 術後は再発予防の抗がん剤治療を約3-4ヶ月続け、放射線治療も行う予定です。

今月の救われた命

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です