一般財団法人 阿部 亮 財団

イオンモールにて献血イベントが開催されました。

ジャパンハートから活動報告が届きました

イオンモールにて献血イベントが開催されました。

今月の活動トピック

2日から6日までジャパンハートの認定医で
形成外科医の桑原医師による
半年ぶりの手術活動が行われ、
合計27件の手術をしてくださいました。
また、以前にも桑原医師の手術を受けた
顔面変形症の男の子と
ハイタッチする場面も見られました。
8日にイオンモールにて
献血イベントが開催されました。
今までも何度も実施してきた献血イベントですが、
今回は初めてSocial Compassさんの
アートワークショップと連携する形で行われ、
多くのスタッフの方々も献血してくださいました。
12日にSocial Compassさんによる
アートのワークショップが行われました。
今回はいつものようにただ絵を描くだけでなく、
プラ板を使って、
オリジナルのキーホルダーを製作しました。
熱で小さくなるプラ板にこどもたちは
とても興味津々な様子でした。
​ 15日から18日まで
国立病院機構岡山医療センターの
小児外科医・中原医師が来院してくださり、
小児がん患者を中心に
計4件の手術をしてくださいました。
術後の患者が治療を受けているICUでは
心配した他の小児がん患者たちが見舞いに訪れ、
子ども同士の絆が見られました。
20日から24日まで
ジャパンハートの最高顧問・𠮷岡秀人が
カンボジア入りし、
小児がんを含む計29件の手術活動を行いました。 今回は、同日程で東北大学大学院の方々が来院し、
フィールドワークも行われました。
看護師・助産師ツアーが2回開催されました。
台風の影響もあり、
来ることができなかった方も
いらっしゃいましたが、
いらっしゃった方々からは「来てよかった」という
嬉しいお言葉を多く聞くことができました。

今月の活動実績 まとめ

救われた命 累計182名 

  • 今年度も半分が経過いたしましたが、人数の面では高い水準を維持することができており、
    既に昨年度よりもおよそ160%ほどの増加率を記録しています。




がん新規入院患者数 累計24名 

  • 今年度は小児がんの入院者数は昨年度に比べると減少しております。
    他のチャリティ病院でも小児がんの治療を開始したことが一つの理由と考えられますが、
    引き続き他院では対応のできない患者さんの紹介はいただいています。
  • ほぼ一定のペースで患者さんが入院してきているので、以前よりもひとりひとりの患者さんの対応に時間を使うことができています。




外来診療数 347名

  • 小児外来数は、今年度は高い水準を維持することができております。
  • 9月はジャパンハート最高顧問の吉岡秀人以外にも、
    小児外科の中原先生や形成外科の桑原先生がお越しくださり、
    専門的な診察、手術を行うことができました




 

小児入院患者数 43名

  • 昨年度と比較しても、入院数は高い水準を維持することができています。
  • 小児がんの入院数を一定のペースで受け入れられているうえに、他の疾患の患者さんについても多くの治療を行うことができています。




小児手術件数  34件

  • 今月は、小児外科医の中原先生にお越しいただいたこともあり、小児がんの手術数も先月より増加しました。
  • 手術待ちの小児患者も多くいるため、できる限り多くの手術を行えるように調整を進めています。




ソリムくん

年齢:8歳
家族構成:父、母、姉(2人)
病名:右脚骨肉腫
骨肉腫とは、骨にできる悪性腫瘍の一種です。
骨肉腫が発生している場所の痛みや腫れが主に出ます。
痛みや腫れ以外の症状が現れる場合や無症状の場合もあります。
治療方法は抗がん剤治療と手術(外科治療)からなります。

友達と遊んでいるときに足にけがをして、小さく腫れましたが、
けがの影響だろうと気にせずに過ごしていました。
しかし、徐々に腫れが大きくなり、プノンペンの他のチャリティー病院を受診しました。
生検を行った結果、がんであることがわかりました。
そこでジャパンハートを紹介されました。

化学療法を4サイクル行った後に手術を行う予定です。

ソリムくんは、友達と車のおもちゃで遊ぶことが好きだそうです。
また、塗り絵も好きで、用意したネームプレートを綺麗に塗っていました。



ピセイちゃん

年齢:12歳
家族構成:父、母、妹(3人)
病名:肝臓腫瘍

お腹にへこみができ、圧迫されるような感じとお腹の上の方が膨らんできて痛みがあったため
プノンペンの他のチャリティー病院を受診しました。
そこでエコーをしたらがんの可能性があると言われ、
MRIとCTも行った結果、がんであることがわかりました。
そこでは治療が難しいと言われ、ジャパンハートを紹介されました。

肝腫瘍の生検を行い、結果が出次第治療を開始する予定です。

ピセイちゃんはサッカーをすることが好きだそうです。
また、勉強も好きで、時に英語が得意だそうです。



ケマちゃん

年齢:6歳
家族構成:父、母、兄
病名:神経芽腫疑い
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に、5歳以下の子どもの発症率が高いとされています。

お腹に痛みがあり、クリニックを受診して点滴をした後に痛みはよくなりました。
8ヶ月ほど経過し、本人に痛みはありませんでしたが、母がお腹に塊を発見し、
前に受診したクリニックとは別のクリニックでエコーをした結果、腫瘍があることがわかりました。
その後、プノンペンの他のチャリティー病院を受診し、
MRIをしましたが、その腫瘍が良性か悪性かわからなかったため、
生検を行った結果、悪性であることがわかりました。
そのため、ジャパンハートを紹介されました。

当院で生検を実施し診断が確定すれば治療を始める予定です。

ケマちゃんはカンボジアの朝食の定番「クイテウ」のお肉が入っていないものが好きだそうです。
彼女は可愛い笑顔で挨拶してくれる明るい女の子です。



ビレアくん

年齢:9歳
家族構成:父、母、妹
病名:Tリンパ芽球性リンパ腫
正常リンパ組織の構成細胞に由来した悪性腫瘍が悪性リンパ腫であり、多くはリンパ節原発であるが、
ときに縦隔や消化管・皮膚などのリンパ節以外の組織から発生することがあります。

最初は両顎と脇と鼠経部が腫れ、痛みと熱はありませんでした。
シェムリアップのチャリティー病院を受診し、検査をした結果、
結核と言われ、入院をし、治療をしたら状態は良くなりました。
しかし、次のフォローアップの前にまた、同じ症状が現れ、発熱もありました。
入院をしましたが、状態は良くならず生検を行ったところがんであることがわかりました。
そのため、プノンペンの他のチャリティー病院を紹介されましたが、
最終的にジャパンハートが紹介されました。

化学療法を入院で半年、その後外来で2年続ける予定です。

ビレアくんは小さい車のおもちゃで遊ぶことが好きで、
病院に持って来ていた車のラジコンでも遊んでいました。
また、家では犬を飼っており、犬が好きだそうです。



その他の命を救われた患者さん

今月当院での治療により、
命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に
35名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
名前 年齢 性別 疾患名
1 チンラブくん 3歳 陰嚢水腫
2 ラユくん 3歳 鼠径ヘルニア
3 ロナくん 10歳 耳ケロイド
4 ピークデイくん 2歳 眼瞼嚢胞
5 ティアリーちゃん 3歳 類皮嚢胞
6 ラシーくん 6歳 眼瞼腫瘤
7 エミンちゃん 14歳 疣贅状母斑
8 ナビンくん 11際 眉毛脂肪腫
9 シークメイくん 5歳 鼠径ヘルニア
10 ビサックチニ―ちゃん 7歳 頬腫瘤
11 リーチくん 2歳 眼類皮嚢胞
12 サミーくん 5歳 陰嚢水腫
13 ソクミンくん 4歳 鼠径ヘルニア
14 バサナくん 5歳 陰嚢水腫
15 チャンタくん 4歳 陰嚢水腫
16 ビチェカくん 8歳 陰嚢水腫
17 サムナンくん 5歳 鼠径ヘルニア
18 デビットくん 5歳 手拘縮
19 ソバトラくん 3歳 陰嚢水腫
20 デビットくん 1歳 腋窩腫瘤
21 セレイバトナくん 1歳 鼠径ヘルニア
22 ロシタちゃん 4歳 鼠径ヘルニア
23 チャンディンちゃん 8歳 鼠径ヘルニア
24 タヌーンくん 7歳 包茎
25 ビバタナくん 7歳 陰嚢水腫
26 ビレアボットくん 8歳 鼠径ヘルニア
27 スレイニッチちゃん 6歳 鼠径ヘルニア
28 スレイロットちゃん 4歳 耳瘻孔感染
29 キムホイちゃん 6歳 頬血管腫
30 セイハくん 8歳 停留精巣/背部脂肪腫
31 サラチャイヤくん 10歳 顔面変形
32 ソリムくん 8歳 右脚骨肉腫
33 ピセイちゃん 12歳 肝臓腫瘍
34 ケマちゃん 6歳 神経芽腫疑い
35 ビレアくん 9歳 Tリンパ芽球性リンパ腫

今月の救われた命

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