一般財団法人 阿部 亮 財団

2024年度下半期活動報告

2024年度下半期活動報告
(2024.10.01-2025.03.31)

SIAb.は、近親姦虐待被害の当事者のための自助グループで、2013年より活動を続けています。

■Self Help事業(ピアミーティング)

下半期、シブヤ・デイグループを6回、シブヤ・ナイトグループを10回、対面形式で継続開催しました。延べ参加人数は43名、そのうち初参加者は9名でした。

■ SIAb. Project事業

(1)動画作成・配信

YouTubeチャンネル (@SIAb.) にて、前回収録から4カ月後のプロジェクトメンバー5名の心境の変化を語った、『凹らの時代Series final~凹らはみんな生きている~P.S.』 (全4回)を配信しました。

(2)ドキュメンタリー番組への協力

団体設立10周年を機に、問題の社会的認知を目的とした動画を多数制作・発信しました。
この活動が契機となり、日本テレビ「NNNドキュメント」の取材協力の依頼を受け、プロジェクトメンバー5名が番組に出演し、それぞれの声を届けました。
【番組名】 言えない心の内側を~家庭内の性虐待・子ども達の葛藤~(2025年1月5日放送)

放送後の反響と支援

視聴者から多くの反響が寄せられ、教育や支援に関わる関係者からの講演依頼にも対応しました。
また、被害当事者からは、「自助グループに参加したい」との声が多数寄せられました。
現在、近親姦被害に特化した自助グループはSIAb.以外にはほとんど存在しておらず、要望に応じて活動内容が近い団体を紹介するなどの対応を行いました。
併せて、これまで活動で知りえた支援者や機関と被害当事者をつなぐサポート行いました。

(3)勉強会・交流会等への参加および当事者の声を届ける活動

・NPO法人JUSTのYouTubeチャンネル「齊藤學チャンネル」にて対談収録協力
 →『もっと性倒錯8~14』として配信
・朝日新聞デジタル取材対応(8月12日掲載)
 →連載「子どもへの性暴力 性暴力被害者が自助グループ 当事者活動で得る力と救い」
・一般社団法人wreathによるインタビューおよびアンケート協力
・SIAb.メンバーが関わる裁判の情報発信と傍聴応援
・「家庭における子どもへの性加害」に関するルポルタージュ取材への協力

■その他、管理部門

・サブスクリプション契約およびデータ管理の見直しを行い、経費の削減を実現しました。
・毎月1回の運営会議を通じて、持続的な運営体制の整備に取り組みました。

【阿部 亮 財団様より活動費のご寄贈・ご寄付】

SIAb.は、2017年に公益財団法人・社会貢献支援財団様より社会貢献者表彰を受賞し、同財団ホームページ「ひとしずく」を通じて、2021年12月に運営メンバー用パソコンおよび周辺機器をご寄贈いただきました。さらに、2022年度からの3年間にわたり、ピアミーティング開催のための会場費および各グループ管理人の交通費をご寄付いただいております。