一般財団法人 阿部 亮 財団

IER(国際緊急救援)チームがカンボジアで活動を行いました。

ジャパンハートから活動報告が届きました

IER(国際緊急救援)チームがカンボジアで活動を行いました。

今月の活動トピック

4月14日から16日までの3日間はクメール正月でした。
一時帰宅される患者さんも多くいましたが、入院中の子どもたちは、お正月限定の特別メニューを楽しんだり、スターランタンのお正月飾りを折り紙で作ったり、家族のようにみんなでお祝いしました。
4月27日から29日にかけて、IER(国際緊急救援)チームがカンボジアで活動を行いました。
カンボジアこども医療センターから車で約2時間の場所にある地域で災害が発生したという想定のもと、現地のプレイクラー小学校にて健康診断を実施しました。
今回は第1タームとしての活動であり、5月には第2タームの実施も予定されています。
カンボジアこども医療センターで長期ボランティア医師として活動している沖本真史医師が、3月28日に発生したミャンマー地震を受け、カンボジアから緊急でミャンマーに入国しました。
余震や連日のスコールによる不安が続く中で、物資だけではなく、心の支えとなるような支援も届けることができました。
​このたび、くみ木の森様より積み木をご寄付いただきました。
初めは少し難しそうな表情を見せたり、首をかしげたりする様子も見られましたが、お母さんと一緒に完成させることができた時には、笑顔があふれていました。
4月8日より、整形外科医の久保田豊医師が長期ボランティアとしてカンボジアこども医療センターでの活動に加わりました。
今回で5度目の来訪となり、今年9月頃までの約半年間にわたって活動される予定です。
現地では、医療スタッフ向けの講習会を開催するなど、診療だけでなく技術移転にも大きく貢献されています。

4月10日、プノンペンのイオンモールにて献血イベントを実施しました。
当日は38人の方にご協力いただきました。
心より感謝申し上げます。
皆さまからの尊いご支援は、手術に臨む子どもたちへ責任を持って届けてまいります。

今月の活動実績 まとめ

救われた命 累計24名 

  • 4月は最高顧問の吉岡秀人が当院を訪れ集中的な手術活動が行われました。
    1人でも多くの子どもの命を救えるよう、引き続き活動に励んでまいります。




がん新規入院患者数 累計2名 

  • 4月は正月期間があったこともあり、新規の入院者数はこの程度にとどまっています。
    現在はすでに多くの患者さんが入院していますが、一人ひとりの治療に丁寧に向き合ってまいります。




外来診療数 257名

  • 今年度は新病院が開院するので、より多くの患者さんを集められるように、広報活動にも力を入れていきます。




 

小児入院患者数 46名

  • 4月の正月期間に、多くの子どもたちが一時的に家に戻り、その後病院に戻ってきたため、入院患者の総数が多くなっています。
    子どもたちは家族と良い時間を過ごせたようです。




小児手術件数 21件

  • 最高顧問による集中的な手術活動が行われ、多くの患者さんが当院で手術を受けました。




チャニーちゃん(3月)

年齢: 14歳
家族構成:父、母、弟
病名:右腸骨部ユーイング肉腫
ユーイング肉腫は、主に骨に発生する悪性腫瘍の一種です。
特に長骨や骨盤周辺にで きやすく、痛みや腫れ、しこりとして現れることがあります。
進行すると歩行困難や発熱な どの全身症状が出ることもあります。

最初の症状は左腰のしこりで、近所のクリニックで薬を処方されましたが改善せず、3度通院後、検査で悪性腫瘍と判明し、当院を紹介されました。

現在は2週間ごとの抗がん剤治療(全14回)を受けており、体調に応じて治療間隔を調整しています。
腫瘍を小さくし、手術や放射線治療を行う予定です。

勉強熱心で意志の強い性格で、歌うこととオレンジが好きな女の子です。



ブンチャイくん

年齢: 15歳
家族構成:父、母、弟
病名:左脛骨部骨肉腫
骨肉腫は悪性骨腫瘍で、脛骨や大腿骨などの長い骨にできやすい病気です。
主な症状として、痛みや腫れなどが挙げられます。

ブンチャイくんは最初、足のしびれを感じ、伝統療法を受けましたが、小さなしこりが現れたため、近くの病院を受診しました。
検査の結果、腫瘍が悪性であると判明し、専門的な治療を受けるため、当院を紹介されました。

現在は検査や診察を行いながら、今後の治療方針が決定される予定です。

とても親切で勉強熱心な男の子です。
バレーボールが好きで、豚肉が大好物です。



ブスバイちゃん

年齢: 7歳
家族構成:父、母、弟
病名:肝膿瘍 肝膿瘍は、肝臓の中に膿がたまってできる病気です。
細菌や寄生虫などが原因で、主な症状として、発熱やお腹の痛み、だるさ、吐き気などが挙げられます。

ブスバイちゃんはお腹の痛みを訴えて病院を受診しましたが、処方された薬では症状が改善せず、
検査の結果、肝臓に腫瘍があることが判明しました。
その後、より専門的な治療を求めて、ジャパンハートこども医療センターに紹介されました。

現在は抗生剤による治療を受けており、体調は少しずつ回復しています。
ただし、どれくらい入院が必要かはまだ不明です。

勉強を頑張るしっかり者で、おもちゃで遊ぶのが大好きな女の子です。
ホットドッグが好物で、食事の時間を楽しみにしています。



その他の命を救われた患者さん

今月当院での治療により、
命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に
24名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
名前 年齢 性別 疾患名
1 ムニリーチくん 4歳 右鼠径ヘルニア
2 サンバットちゃん 8歳 リンパ節腫脹
3 パンハブットくん 14歳 左精巣捻転
4 ヴァイソルくん 1歳 喘息
5 リメンくん 8歳 頸部腫瘤
6 タブリアックくん 5歳 正中頸嚢胞
7 ポヴネイくん 8歳 包茎
8 ダロくん 6歳 両側陰嚢水腫
9 キムスロンくん 2歳 右側陰嚢水腫
10 セアフフォンくん 2歳 左側陰嚢水腫
11 ソファニットくん 4歳 包茎
12 ソファニットくん 9歳 血管腫
13 ヴァニカちゃん 3歳 甲状舌管嚢胞
14 リヤちゃん 12歳 ガマ腫
15 ヘンブンリアップ 4歳 右水腫/包茎
16 ティンくん 13歳 右陰嚢水腫
17 ケムリンくん 5歳 包茎
18 ブンチャイくん 15歳 左脛骨骨肉腫
19 ソクリング 4歳 右水腫/包茎
20 ブスバイちゃん 7歳 肝膿瘍
21 チアメイちゃん 1歳 横紋筋肉腫
22 ナヴィラタナックくん 1歳 包茎
23 ポンルーくん 6歳 右水腫
24 パンハくん 5歳 虫垂炎

今月の救われた命

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