一般財団法人 阿部 亮 財団

病院内で夏祭りを開催しました。

ジャパンハートから活動報告が届きました

病院内で夏祭りを開催しました。

今月の活動トピック

8月13日から15日の3日間、カンボジア・チャムカルー病院にて出張手術活動を行いました。
合計23件の手術を実施。
多くの患者さんに必要な医療を届けることができました。
今後も、より多くの方々へ質の高い医療を届けられるよう努めてまいります。
2025年8月25日より、看護師の井口優雅さんおよび助産師の近澤美優さんが、カンボジアにて1年間の活動を開始いたしました。
お二人はすでに現地スタッフとも良好な関係を築き、協力しながら業務に取り組む姿が大変印象的です。
新病院の開院に向け、スタッフの人数も徐々に増えてまいりました。
今後もチーム一丸となって準備を進めてまいります。
8月19日〜22日の4日間、最高顧問・吉岡秀人による集中的な手術活動が実施され、計28件の手術が行われました。
短い時間の中で可能な限りの治療を行うため、医療スタッフが力を合わせて全力で取り組みました。
​ 病院内で夏祭りを開催しました。
子どもたちは浴衣の着付け体験を楽しみ、輪投げや射的など夏祭りならではの遊びで笑顔があふれました。
夜には「プラネタリウム」と題し、折り紙を使って天井に光を灯し、幻想的な空間を演出。
自作の笹には一人ひとりの「願いごと」が飾られ、子どもたちの思いが輝きを添えました。
8月26日、沖縄美ら海水族館様よりご招待いただき、ジンベエザメのジンタくん30周年記念プロジェクトに、ウズベキスタンの子どもたちと中継で参加しました。
実際に泳ぐジンタくんの姿を画面越しに観察。
子どもたちは夢中で見入っていました。
遠く離れた場所からでも海の世界に触れられる、貴重な交流の機会となりました。
8月29日、ソーシャルコンパスさんによる魚釣りゲームのワークショップが開催されました。
子どもたちは、個性あふれる魚を真剣に描き、マグネットのついた竿で一生懸命に釣っていました。
釣った魚を集めて見せてくれたり、笑顔あふれる時間となりました。

今月の活動実績 まとめ

救われた命 累計170名 

  • 例年と比べ、多くの患者さんがジャパンハートの病院にたどり着いており、昨年度よりも116%ほどの増加率を記録しています。




がん新規入院患者数 累計19名 

  • 他のチャリティ病院でも小児がんの治療を開始し、新規入院数は昨年同様でした。
    引き続き他院では対応のできない、治療の難しい患者さんの紹介をいただいています。




外来診療数 351名

  • 小児外来数は、今年度も高い水準を維持することができております。
  • ジャパンハート最高顧問・吉岡秀人による手術活動も行われ、外来での診察も多数行われました。。




 

小児入院患者数 37名

  • 小児がん入院数を一定のペースで受け入れられているうえに、他の疾患の患者さんについても多く治療を行うことができています。




小児手術件数 23件

  • 今月は小児がんの手術数は少なかったですが、それ以外の疾患に関して幅広く、先月よりも多く手術を行うことができました。




リーメンくん(7月)

年齢: 4歳
家族構成: 父・母・兄
病名: 神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気です。

初期の段階ではほとんどが無症状ですが、進行してくるとおなかが腫れたり、触ったときに硬いしこりが触れて分かる場合があります。
最初の症状は腹痛と発熱でした。
プノンペンの病院を受診しましたが、最初は異常なしと診断されました。
しかし痛みが治まらず再び受診したところ腫瘍が見つかり、生検で神経芽腫であることが判明。
その後、紹介を受けジャパンハートにやって来ました。

現在は8サイクルの抗がん剤治療を続けており、抗がん剤の効果を見て手術も検討します。

海鮮が大好きで、特にカニやエビをよく食べるそうです。
車のおもちゃで遊ぶのが好きで、病院内でもおもちゃに乗って廊下を歩く姿がよく見られます。



ティラくん(7月)

年齢: 16歳
家族構成: 母・弟
病名: 右足骨肉腫
骨肉腫は悪性骨腫瘍で、脛骨や大腿骨などの長い骨にできやすい病気です。
主な症状として、痛みや腫れなどが挙げられます。

最初の症状は足の痛みと腫れでした。
プノンペンの病院を受診した際に骨腫瘍の可能性を指摘されましたが、経済的な理由で生検は受けませんでした。
しかし腫れがどんどん大きくなってきたため、近所の人に紹介されてジャパンハートに来ました。

生検の結果、骨肉腫と判明し、35週間の抗がん剤治療を開始しています。
痛みが強くモルヒネを使用していましたが、抗がん剤治療開始後は痛みが徐々に改善しています。

食べ物は何でも好きだそうです。
マンゴーの皮を剥く工場で働いており、仕事が休みの日には田んぼで牛の世話をして収入を得ていたという、とても真面目な子です。




チャムレンちゃん

年齢: 12歳
家族構成: 父・母・兄・姉・弟
病名: デング熱
蚊に刺されることによって感染する疾患です。
デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。
通常、発症後2〜7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。

最初の症状は発熱でした。
近所のクリニックを受診し解熱剤を処方されましたが、デング熱の疑いがあるということで、以前お母さまが手術を受けたジャパンハートに来てくれました。

現在は蚊帳の中で安静にしながら経過を見ており、状態が安定すれば退院の予定です。

好きな食べ物はフルーツで、クメール語を勉強することが好きだそうです。



その他の命を救われた患者さん

今月当院での治療により、
命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に
32名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
名前 年齢 性別 疾患名
1 パニットくん 6歳 左肘関節脱臼
2 ソヴァンナリットくん 8歳 口腔内血管腫
3 サヌイくん 9歳 デング熱
4 テアネイくん 10歳 陰嚢水腫
5 ヴッタくん 15歳 麻痺性イレウス
6 ヴァユくん 7歳 左陰嚢水腫
7 メイシンちゃん 5歳 足部腫瘤
8 リホーンくん 15歳 多指症
9 パンハくん 2歳 右陰嚢水腫
10 ラピンくん 3歳 右頸部リンパ節
11 メンリンちゃん 6歳 肛門ポリープ
12 チャムレンちゃん 12歳 デング熱
13 スレイノウちゃん 14歳 膵嚢胞
14 モリカちゃん 13歳 左甲状腺癌
15 スレイリークちゃん 4歳 神経芽腫
16 リアクスメイリホーくん 13歳 右鼠径ヘルニア
17 ボラメイちゃん 4歳 左鼠径ヘルニア
18 エイちゃん 4歳 右鼠径ヘルニア
19 ダラヘンくん 5歳 デング熱
20 ポーシムくん 4歳 包茎
21 ラヌットくん 9歳 左肘骨折
22 ブンセンくん 7歳 包茎
23 チャントリーちゃん 15歳 右肺ユーイング肉腫
24 ソピアックーくん 4歳 陰嚢水腫
25 サンボくん 3歳 神経芽腫
26 シアヴィンちゃん 14歳 デング熱
27 ソクメアンくん 9歳 左頸部腫瘤
28 サムナンくん 5歳 右鼠径ヘルニア
29 ナパットくん 2歳 気管支肺炎
30 ヴィレアックくん 14歳 急性糸球体腎炎
31 パユクくん 2歳 気管支肺炎
32 モニタちゃん 6歳 左肘の癒合不全

今月の救われた命

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