一般財団法人 阿部 亮 財団

2月1日、ミャンマー国軍によるクーデターが起こりました。
大変な日々の中、授業を出来る限り続けました。

2月1日、ミャンマー国軍によるクーデターが起こりました。
大変な日々の中、授業を出来る限り続けました。
(タイサンダー先生の報告)

『不安の中にいる子供達に外との繋がりや希望を持たせる事は大切だ。』
と言う有紀子先生のお考えに自分も賛同し、
2月はネットが繋がる時間帯に子供達のために、
日本語のオンライン授業を細々とやり続けました。
ですが、3月2週目から、モバイル通信が遮断され、授業はストップしてしまいました。

日本にいらっしゃる有紀子先生も時々
オンライン授業に参加してくださいます。
有紀子先生は間違えやすい前置詞、
形容詞の活用、文法、動詞など勉強した所まで
イラストでわかりやすく練習させます。
授業中はいつものように生徒たちが楽しく勉強して頑張っています。
昨年からコロナで学校もずっとお休みで、
時間がたっぷりあるので日本語の会話を皆で練習しています。
先生に聞きたいことも日本語で聞けるように
なって来ました。
校長先生とも三人で久しぶりに話せました。
校長先生も毎日皆さんのご無事と健康を
お祈りしてくださっています。
しかし、3月、校長先生の親戚の住む地域に
戒厳令が発令されました。
校長先生はとても心配されています。
3月16日から、WIFI以外、全てのモバイル通信が
制限なしに遮断されています。
今の寺子屋のある地域は、
WIFI環境も整えてなく、
携帯のSIMだけを頼りに授業を行っています。
ネットがまた復活するまで、残念ですが、
授業は出来ません。
一刻も早く、日常が戻りますように。
(写真は2020年12月)

【3 月末のミャンマーの状況】
2月1日のミャンマー軍のクーデター以降、
日々ミャンマー国内の状況は悪化しています。
銃殺、拘束、暴力、放火などが起こっていて、
抗議行動者ではない人達も軍に撃たれて、
350人ほどの方が亡くなっています。
そして、全国で少なくとも 2400 人がデモ参加の疑いで拘束されております。
また四六時中、町にソーナーボムや鉄砲音が鳴り響いています。
軍はブルドーザーで車やバイクも破壊し、
家に侵入し命も物も奪います。
こういった行為は本来、国を守るべき軍の行為とは言えません。
ミャンマー市民は恐怖と怒りで苦しんでいます。
ですが、民主化を取り戻すまで、
ずっと抗議活動を続けていくつもりです。
しかし、もはや、ミャンマー国内で解決が
出来ないところまで来ており、日本を含め、
外国からの助けを必死に求めています。
ミャンマーに民主主義が戻り、平穏の日々が一刻も早く戻るように応援お願い致します。