一般財団法人 阿部 亮 財団

2025年1月 阿部 亮財団が建設支援した 尼寺小屋学校3校へ寄付を届けました

2025年1月
阿部 亮財団が建設支援した
尼寺小屋学校3校へ寄付を届けました

 

阿部 亮財団では、これまで、お坊さんが校長先生の僧院と、尼さんが校長先生の尼寺に合わせて6校、学校建設を行いました。しかし、政変により、おととし僧院の2校が閉校しました。そして、今年1月、およそ1年ぶりに尼寺3校を再訪しました。今回は、尼寺が1校閉校という悲しい報告も受けました。財団が建てた学校として継続出来ているのは、尼寺での学校2校、僧院での学校1校となります。

アッパマダ尼寺報告書

アッパマダ尼寺小屋小学校。
この日、他の寄付者も一緒で、盛大な歓迎式が行われました。
学校の生徒たち全員が出迎えてくれました。
民族衣装を着た子どもたちが、ミャンマーの踊りを披露してくれました。
135民族で、多様性のある国ミャンマー。多文化だからこそ魅力をたくさん持っている国です。
1月15日 阿部 亮さんの誕生日。寄付者の名前に財団名が書かれています。
財団からの寄付。
2階は壁で仕切られていて、学年ごとに授業が行われています。
中に入ると、自然に立ち上がって礼儀正しくご挨拶。
学校の躾が行き届いています。
この学校は、200人の生徒がいます。 3階の教室。
みんなで音読。声が響きわたっています。
サンダルもきれいに並んでいます。どの学校でも、このようにきれいに並んでいるわけではないんですよ。
ドナープレートもきれいに手入れされています。
阿部 亮財団より、子尼たちへの食事の寄付です。
食事の前に、必ずお祈りします。
今日はご馳走です。
いっぱい食べて大きくなってね。
野菜も美味しいミャンマー。
野菜は学校裏の菜園でも育てています。
瓢箪、空芯菜、さやえんどう、六角豆…様々な野菜が栽培されています。ピンウーリンという地域で野菜栽培をしている尼さんが栽培指導をしたそうです。
菜園の隣が子尼のお部屋と日本でいう洗面所などがあります。
子尼のお部屋。
足踏みミシンも。停電でも使えるので必需品です。
この尼寺の先生たち。日本語をゼロからオンラインで教えました。今は特定技能の資格と日本で仕事が出来るレベルの日本語試験に合格しました。
校長先生はじめ、21年間ミャンマーで尼だったスイス人のご婦人、そして、ミャンマーの無医村で診療活動をされている名知先生と記念撮影。
絵本「スイミー」を読み聞かせ。日本語を勉強しているニンユー先生がミャンマー語で通訳します。
スイミーのように、子どもたちも生きてほしいです。
アッパマダ尼寺の校長先生です。「阿部 亮会長は元気ですか?会いたいです。」と。阿部会長の健康と幸せを毎日祈っているそうです。

チャンミャワディ尼寺報告書

この尼寺で育ったなんろんと財団が建設したチャンミャワディ尼寺小学校。感慨深いです。
金のプレートも、きれいなまま飾ってありました。
お掃除が行き届いています。
尼だった頃のなんろん、シャン州のパオ族です。日本語を学んでいたなんろん以外の15人の子どもたちは、現在タイで働いています。
阿部 亮さんとの写真を見て喜ぶなんろん。今年いよいよ大学受験。大きくなりました。
今や阿部 亮さんは、なんろんの里親です。
校舎のいたるところに阿部 亮さんの写真。寄付者への感謝の気持ちが表れています。
日本語の道具も残っていました。なんろんはここでゼロから日本語を勉強しました。
村の子ども達が学校に登校してきました。
賑やかです。
学校から歩いて5分の場所に住んでいるそう。カメラを向けるとにっこり。
なんろんが、この尼寺で育ったこと、日本語を勉強したこと、今の生活について話をしました。感慨深い・・・(涙)
子どもたちは真剣になんろんの話に耳を傾けていました。
授業前の様子。元気な子どもたちの声が教室中に響きわたっています。
財団からの寄付を届けました。
校長先生(右)と副校長先生。
日本の扇子をプレゼントしました。校長先生は60歳
積極的にお手伝いするなんろん、さすがですね。
なんろんと日本人ファミリーが2019年に植樹したマンゴー。彼女の成長とともに大きくなりました。
小さいですが実もなるように。
植樹したマンゴー、一部、土や肥料不足からか、あまり成長しません。次回は専門家に見てもらい、豊作を目指したいですね…。
尼の水浴び場。日本でいう浴室ですね。
学校の敷地が広く、野菜を育てています。
管理は校長先生の甥っ子がしていますが、普段は働いているので、日々の管理が出来ないのが課題。
阿部さんへのプレゼント
ミャンマーの毛布
海外からの寄付者からの支援で建設された建物。
センスよく採光ガラスが入っているので明るいです。
昨年は工事中だった建物。お昼を頂きます。
尼寺の昼食、いつも校長先生の手作りです。
とても美味しいです。
ミャンマーのお菓子にフルーツ。ラペットウも。
校長先生との再会です。二人とも嬉しそうです。
訪問した翌日の1月15日阿部さんのお誕生日に合わせて子尼たちに美味しいランチを寄付しました。
ランチ寄付者に財団の名前が書かれています。
たくさん食べて、大きくなってね。
沢山のアイスクリーム!!
ナガーヨンパヤー

ナガーヨンパヤー:お釈迦様が悟りを開く前に、7箇所に7日間ずつ瞑想して住まわれた。6箇所目の所に瞑想して住まわれた際、雨が降りました。その時、ムサレインダ湖の龍が現れて、お釈迦様の体を虫などから守るように取り巻いて、雨水にも当たらないようまるで傘をさしたようにして見守ったという言われがあります。

ティリナンダー尼寺報告書

2016年12月10日、ミャンマー国内では4校目の建設となったティリナンダー尼寺子屋小学校
3階建ての校舎です。
当時GMIメコン総合研究所が
開校式の日に、ドレミの歌を子どもたち、スタッフと合唱しました。懐かしいですね。
こちらは建替え前の写真
茅葺屋根の状態でした。
阿部 亮財団からの寄付を届けました。またここに住む50人の子尼たちにお菓子と文房具、油も寄付しました。
お話を伺うと、政情不安の中、治安が悪くなり、昨年、泥棒に入られたそうで、ほとんどの金品を盗まれたそうです。校長先生は肩を落としていました。
尼たちがお手伝い。スイカを用意しています。
ミャンマー特製飲むヨーグルトやお菓子も。校長先生にゆっくりお話を伺いました。
およそ8年続いた学校でしたが、泥棒の一件で、先生方へのお給料も払えなくなり、2025年から学校運営を諦めることに…。(先生方へのお給料も、物価高騰で通常よりも高くなっています。)建物は子どもたちの寮として活用するか、メディテーションセンターとして活用するか、まだ何も決めていないとのこと。
賑やかだった学校の教室が…。
非常に残念でなりません。
ミャンマーが平和になったら、いつか開校してほしい…。
尼の子どもたち50人は近くの学校へ通学しているそうです。

校長先生からのメッセージ
「阿部会長には、これまで何度も寄付をいただき、とても感謝しています。このようなことになり、本当に申し訳ないです。50人の子どもたちはこれからも面倒をみていきます。引き続き、応援よろしくお願いいたします。」物価高騰の中、150人近い子どもたちが通う学校運営は、校長先生が思うよりも難しかったのかもしれません。いろいろな尼僧院を見てきましたが、学校の継続が出来ているところは、自発的な取り組み、マネジメントが上手なところ…。ミャンマーの子どもたちの未来のためには、学校の存在は大きいと感じます。