<こども医療センター>大学生や高校生もボランティアに来てくれました
ジャパンハートから活動報告が届きました
〈こども医療センター〉 夏休みに合わせて大学生や高校生もボランティアに来てくれました。 また、歯医者さんにも来ていただき、検診を実施して正しい磨き方を教わりました。
今月の活動トピック
オペのあと、お父さんがご飯を食べさせてくれました。
オペ後初めてのご飯!本当に嬉しそうです。
日本から歯医者さんがボランティアで来てくれました。
みんな歯磨きの大切さを教えてもらいました。
抗がん剤をつくる嘉数先生。日本のような安全に薬をつくれる装置がないため、より慎重に薬を作っています。
トヨタ自動車株式会社のご協力のもと「TOYOTA生産方式」に基づいたカイゼンプロジェクトが始まりました
8月~9月にかけて高校生ツアーや大学生ツアーを行いました。
ジャパンハートの奨学金生が病院のボランティアに来て診察やオペ器具の洗浄などをお手伝いしてくれました。
サナンくん
年齢:1歳
病名:神経芽腫…神経の細胞にできる「がん」です。小児期にできる固形腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気で、5歳以下で発症することが多いです
家族構成:母
2か月前からお腹が膨れ、熱が出ていたサナンくん。プノンペンの病院に行ったところ、小児がんを専門的に診ることのできるジャパンハートを紹介されました。
こちらの病院では熱のコントロールもできて、看護師さんやお医者さんがとても親身に診てくれるととても喜んでいます。9月にはがんの細胞を検査(生検)するための手術を行い、神経芽腫と診断されました。
サナンくんの両親はパパイヤ農家ですが、お父さんは働かずお酒ばかり飲んで働かないため、離婚しています。お父さんがいないので心配したお母さんの兄弟達が協力して看病をしてくれています。
ラリーンちゃん
年齢:1歳
病名:神経芽腫…神経の細胞にできる「がん」です。小児期にできる固形腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気で、5歳以下で発症することが多いです
家族構成:母・姉・兄(4人兄弟の末っ子)
ラリーンちゃんは2週間前からお腹が膨らみ、高熱も出たためプノンペンの病院に来院しました。ラリーンちゃんは4人兄弟ですが、お父さんが働かないので離婚してお母さんが親戚の助けを得ながら育てています。入院1週間後には1000リエル(25円)しか手元にお金がなく、お母さんもご飯を我慢するなど、生活も苦しい状況です。子育ても大変な所、末っ子が大きな病気になってしまったので、お母さんは今後の生活のことや上の子どもの事をとても不安に思っています。このようなご家族の経済状況を鑑みて、安心して治療を続けてもらうためにジャパンハートから生活費をサポートすることになりました。
生検結果で神経芽腫と診断されたため、抗がん剤治療をスタートしています
ソッチーくん
年齢:8歳
病名:神経芽腫…神経の細胞にできる「がん」です。小児期にできる固形腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気で、5歳以下で発症することが多いです
家族構成:父・母・兄(2人兄)
ソッチーくんのお父さんとお母さんはタイの建設現場で出稼ぎをしていました。ソッチーくんはお兄ちゃんと一緒に学校のある時はカンボジアのおばあちゃんの家から通い、学校が長期間休みの時にはタイの両親と暮らすという二拠点生活をしていましたが、1か月ほど前からがんの症状がでて、下半身が動かなくなってきて歩けなくなってしまいました。現在は自分でおしっこを出すこともできない状態です。
シェムリアップの病院などこれまでに3つの病院を転々としていましたが、ジャパンハートに紹介になり、何が原因なのかを調べることになりました。悪性リンパ腫も疑われましたが、ジャパンハートでの生検結果で、神経芽腫であることが分かり、抗がん剤治療をスタートしています。
チャイちゃん
年齢:生後21日
病名:蜂窩織炎…細菌による皮膚感染症で、皮膚の下の組織に広範囲に細菌感染が広がり化膿してしまっている状態です。
家族構成:父・母
チャイちゃんは生後すぐに足に受けた予防注射後、足が腫れ感染が広がりました。生まれた日に予防接種を打ちましたが、その後熱が出ておかしいなと思い病院に連れてきたそうです。
カンボジアなどの途上国では不潔な注射針の使用や皮膚が清潔でない状態での注射により、細菌が皮膚の下に広範囲に広がることで、赤ちゃんが危険な状態になることがあります。
セルンくん
年齢:11歳
病名:右足皮下異物
家族構成:父・母・兄(4人兄弟の末っ子)
友達とサッカーで竹串が足の裏に刺さってから、そのまま一カ月放置していましたが、患部が膿んで一向に治らないため病院に行く事にしました。
プノンペンにある他の病院に行く事を検討しましたが、近所の人に『ジャパンハートが手術が上手だよ』と勧められて来院しました。セルンくんの足からは、なんと10センチ強の長い竹串が出てきました。これにはお母さんもびっくり。お母さんは刺さっているのは2センチくらいの木のかけらで、放っておいたら勝手に出てくると思っていたようです。
このまま放置しておくと感染して膿がたまったり、菌が身体中に回ったりする危険がありました。
性格がとっても明るいセルンくん。傷口も徐々に良くなってきて、また友達と遊べることを心待ちにしています。
ピセンちゃん
年齢:4歳
病名:リンパ管腫…リンパ管が拡張したり増殖することによってできる腫瘍です
家族構成:父・母・兄・姉(5人兄弟の末っ子)
生まれた時からリンパの腫れがあったピセンちゃん。生まれて10日で病院に行きましたが先生に『治らない病気だ』と言われたようです。成長に合わせてリンパ管腫もどんどん大きくなってしまい困っていたところを、他の病院の紹介でジャパンハートを知りました。
これまでいろいろな治療をしてきましたが、その治療で200万円ほど使っており、土地も売るなどして捻出していたそうです。さらに、お父さんは治療費と教育費を稼ぐ為に10月から韓国に働きに行くことになっています。ご両親はピセンちゃんが早く病気が治り、お姉ちゃんやお兄ちゃんの様に元気に学校に行く事を願っていました。
スレイニァちゃん(術後)
年齢:8歳
病名:右前腕横紋筋肉腫…筋肉などの軟部組織にできる腫瘍で、軟部組織のがんの中では小児で最も多くみられる
家族構成:父・母・姉2人・弟1人
痛みのコントロールの為、右腕を切る手術を行いました。手術の前にはカンボジア人の看護師がお誕生日会をしたいと企画し、実施しました。手術前は「どうして私が病気になったの。」と落ち込みがちだったスレイニァちゃんでしたが、とても喜んでくれました。
手術後は、戸惑いも大きく、感情が乱れることも多いですが両親やジャパンハートスタッフのサポートのもと少しづつ穏やかな生活を取り戻しつつあります。
今月の救われた命
