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大阪大学より小児外科チームが来院し、小児がんの摘出手術2件の他、多くの小児患者さんに手術を行って頂きました。

ジャパンハートから活動報告が届きました

大阪大学より小児外科チームが来院し、小児がんの摘出手術2件の他、
多くの小児患者さんに手術を行って頂きました。

今月の活動トピック

産婦人科医の滞在期間に1件の誘発分娩と3件の帝王切開を行いました。全員母子ともに健康で、数日後無事に退院しました。
大阪大学より小児外科チームが来院し、小児がんの摘出手術2件の他、多くの小児患者さんに手術を行って頂きました。
世界的なバイオリニストで国連平和大使でもある五嶋みどりさんが来院し、患者さんのためにバイオリンコンサートを開催して下さいました。
1ヵ月半~1歳半の子どもを対象に乳幼児健診を実施し、30名あまりの乳幼児に健診を行いました。
プノンペン市内にあるクラタペッパー本店で行われたチャリティバザーの寄付先にジャパンハートを選んで頂きました。
当日はブースでジャパンハートの医療活動を紹介しました。
がん病棟と一般小児病棟でクリスマス会を開きました。 年末に楽しい時間を過ごすことができました。

今月の活動実績 まとめ

救われた命 累計70名 (12月単月 15名)

◼ 今月は小児がん患者さんを含む、計15名の小児患者さんの命を救うことができました。
◼ 5ページ目以降で、各患者さんを紹介しています。

がん新規入院患者数 累計15名 (12月単月 6名)

◼ 12月は新たに生後1ヵ月半から14歳までの6名の小児固形がん患者さんが他院からの紹介によって入院しました。
◼ 小児がん患者さんの家族に当院を知ってもらうため、広報活動を継続します。
◼ 入院したがん患者さんについては5~10ページで紹介しています。


外来診療数 165名

◼ 今月の外来診療患者数は195名でした。

◼ 外来診療数は、9月以降ほぼ横ばいに推移しています。

◼ 2019年は計2,465名の小児患者さんを診察することができました。
  2020年は、より多くのカンボジア人に当院のことを知ってもらい、
  重症疾患の患者さんの命を救える1年を目指します。


入院患者数 42名

◼ 12月は手術を受ける患者さんを中心に計42名の入院を受け入れました。
◼ 3名の小児患者さんがデング熱で入院し、職員からも感染者が出るなどデング熱が徐々にはやり始めています。
◼ 疾患内容内訳表の“その他”には皮膚上にできる粉瘤(老廃物質の塊)や脂肪腫など、時に手術室で切開排膿・摘出が必要な疾患が含まれています。緊急度は低い疾患ですが、受診後待たずに治療できるよう、手術室の稼働を改めて強化しました。そのため、今月も多くの子どもの皮膚系疾患を治療することができました。

手術件数 31件

◼ 12月は大阪大学から小児外科チームが来院しました。腎臓のがんで入院した患者さん2名に腫瘍を摘出する手術を行って頂きました。
◼ また短期ボランティアとして小児外科医の小角医師も来院し、手術を行って頂きました。小角医師は当院ができる前から定期的に治療と現地人医師の育成にご協力頂いており、今回も現地人医師に技術指導をして下さいました。

サムナーンちゃん

年齢:14歳
病名:ウィルムス腫瘍
   腎臓にできるがんです。たいていの場合、小児の腹部にしこりができ、腹痛、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐もみられます。 治療では、手術、化学療法、ときには放射線療法が行われます。 家族構成:父、母

サムナーンちゃんは、当院から車で6時間離れたベトナムと国境を接する州に住んでいます。来院する10日前から腹部に痛みを感じていました。痛くなり始めてから3日後、その痛みが激しくなりました。時に痛みで眠れなくなることもあり、プノンペンにあるチャリティ病院を受診しました。そこで腎臓のがんの疑いがあることがわかり、当院を紹介されました。当院では今月大阪大学の小児外科チームに、右の腎臓の腫瘍を腎臓ごと摘出する手術を行いました。手術後、抗がん剤治療を開始しています。


ハニンちゃん

年齢:生後1ヵ月半
病名:ウィルムス腫瘍
   腎臓にできるがんです。たいていの場合、小児の腹部にしこりができ、腹痛、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐もみられます。 治療では、手術、化学療法、ときには放射線療法が行われます。
家族構成:父、母

ハニンちゃんは、大阪大学の小児外科チームの手術期間に他院から紹介され入院しました。来院時、腎臓のがんは大きくなっており、ほかの臓器を圧迫しかねない状態でした。すぐにがんの摘出が必要だったため、大阪大学の小児外科チームに手術を行って頂きました。 手術で無事にがんを摘出することができ、摘出した腫瘍を病理検査をしたところ、ウィルムス腫瘍という診断がつきました。当院で抗がん剤治療を行う予定です。

スレイトーイちゃん

年齢:10歳
病名:甲状腺がん
   甲状腺部に発生する悪性腫瘍です。

スレイトーイちゃんは首が腫れ始め、耳鼻咽喉科の手術を無料で行う病院で生検の手術を受けました。生検の結果、甲状腺がんであることが分かり当院を紹介されました。今後手術を行う予定です。

ミネアちゃん

年齢:1歳9か月
病名:神経芽腫
   神経の細胞にできる「がん」です。 神経芽腫は、小児期にできる腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気です。 特に、5歳以下の子どもの発症率が高いとされています。
家族構成:父、母

ミネアちゃんは当院から1時間半離れたところに住んでいます。おなかが膨らみ始めたので、家族がプノンペンの病院に連れていったところ、がんの疑いがあることが分かり、生検の結果、神経芽腫であることが分かりました。その病院ではがん治療が行えないため、無料でがんの治療を受けられるという当院を紹介されました。当院では抗がん剤治療を開始しています。


リティーくん

年齢:6歳
病名:ウィルムス腫瘍(疑い)
   腎臓にできるがんです。たいていの場合、小児の腹部にしこりができ、腹痛、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐もみられます。 治療では、手術、化学療法、ときには放射線療法が行われます。
家族構成:父、母、妹

リティくんは当院を受診する1週間前に腹痛を訴え始めました。そこで両親は腹部のふくらみの異変に気付き、すぐにプノンペン市内のチャリティの小児病院を受診しました。その病院でMRI検査の結果、腎臓のがんが疑われ、固形がんの治療を無料で行っている当院を紹介されました。
先に抗がん剤治療を開始し、1月初めに予定している吉岡による手術ミッションで腎臓の摘出手術を行う予定です。


サブリ―ちゃん

年齢:3歳
病名:下顎部神経芽腫
   神経の細胞にできる「がん」です。 神経芽腫は、小児期にできる腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気です。 特に、5歳以下の子どもの発症率が高いとされています。

サブリ―ちゃんは1歳半のときに右顎が腫れ始めました。当時は3cmほどの今よりも小さい腫瘍でした。プノンペン市内のチャリティ病院で生検とMRI検査を受け、神経芽腫であることが分かったため、がん治療を行っている国立病院で抗がん剤治療を受けました。しかし再発してしまい、今月当院を受診しました。これから別の抗がん剤治療を開始する予定です。

チャンボくん

年齢:4歳
病名:喘息発作
   空気の通り道である気管支が急激に収縮し、呼吸困難の発作を繰り返す病気。適切な治療がなければ死に至ることもある病気です。
家族構成:父、母、兄弟4人

チャンボくんは、喘息発作を起こし、夕方に自宅から近い当院の救急外来を受診しました。親戚が当院で手術を受けたことがあり、ジャパンハートの評判を聞き、今回初めて来院したそうです。入院後は吸入と点滴の治療を行い、順調に回復し退院しました。

バタナックちゃん

年齢:10歳
病名:デング熱
   蚊がウイルスを媒介する感染症です。
重症化しうる病気のため、入院しながら医療者による経過観察が必要です。
家族構成:父、母、兄弟2人

バタナックちゃんは当院からすぐ近くの街に住んでいます。当院が連携している公立病院で治療を受けていました。しかし、症状が重く改善しなかったため、当院に入院しました。ジャパンハートのことは以前から知っていましたが、今回デング熱のため初めて来院しました。入院後は順調に回復することができ、無事退院しました。 


デイビッドくん

年齢:14歳
病名:デング熱
   蚊がウイルスを媒介する感染症です。
重症化しうる病気のため、入院しながら医療者による経過観察が必要です。
家族構成:父、母、

デイビッドくんは通学路の途中に当院があることから、当院のことは以前から知っていました。今回、デング熱で体調を崩した時に、自ら当院で治療を受けることを望み来院したそうです。入院した当初は高熱と寒気のつらい症状が続きましたが、点滴の治療と経過観察を受けながら徐々に回復し、無事退院しました。 

ティティちゃん

年齢:6歳
病名:火傷
家族構成:父、母、弟

ティティちゃんは弟と遊んでいた時に膝にろうそくを落としてしまい、ろうそくを触れた右手と両膝を大やけどしてしまいました。すぐに自宅から近い当院を受診しました。当院では痛み止めを処方しながら毎日傷口の洗浄をして、抗生剤と点滴治療を行いました。歩き回れるまで回復し、無事退院しました。


サムナーンくん

年齢:6歳
病名:胸部膿瘍
  細菌感染によって皮膚の下に膿がたまる病気で、治療を行わなければ菌が全身にまわる敗血症を起こし、命が脅かされる危険な状態になります。
家族構成:父、母、兄姉1人

サムナーンくんは5歳の時から、胸に腫れができていました。それが最近、赤く腫れ、痛み出したため、自宅近所の当院を受診しました。入院後、手術室で切開排膿しました。その後、傷口の洗浄と抗生剤を投与しながら治療を続けました。膿がなくなり、腫れが引いたので、無事退院しました。

チンロンくん

年齢:12歳
病名:骨髄炎
   通常は細菌、抗酸菌、または真菌によって起こる、骨の感染症です。 細菌、抗酸菌、真菌が血液を介して、あるいは近くの感染組織や開いて汚染された傷から広がり(こちらの場合が多い)、骨に感染することがあります。
家族構成:父、母

左手人差し指が来院する7日前から腫れ始め、2日経つと痛みがさらに強くなりました。近所のクリニックを受診しましたが、よくならず当院を受診しました。来院した翌日に指の膿瘍で腫れた部分を切除しました。骨にも炎症が広がっており、骨髄炎をきたしていました。入院しながら、傷口の洗浄と抗生剤の投与を行いました。傷の状態が良くなったため、無事に退院しました。

センホアちゃん

年齢:2歳
病名:熱性けいれん
   6カ月~5歳ころの子どもが急な発熱に伴って意識障害、けいれんを引き起こす病気です。 通常38℃以上の発熱時に急激に体温が変化するときに起こります。

センホアちゃんは朝から熱と咳、腹痛、嘔吐、下痢などの症状が出ていました。その日の午後に熱によりけいれんを起こし、唇が青い状態で緊急外来を受診しました。来院してすぐに医師が薬を投与し、けいれんの症状が落ち着くまで治療を行いました。その後、3日間入院し、熱が下がるまで入院しながら治療をうけました。

ネフィヤちゃん

年齢:2歳
病名:首の膿瘍
細菌感染によって皮膚の下に膿がたまる病気で、治療を行わなければ菌が全身にまわる敗血症を起こし、命が脅かされる危険な状態になります。

ネフィヤちゃんの首の腫れが日に日に大きくなっていました。心配した両親が自宅近くの当院を受診させました。翌日に切開排膿し、その後6日間入院しながら傷口のケアを行いました。傷は改善し、無事退院することができました。

ソクラムくん

年齢:10歳
病名:停留精巣
   陰嚢の中に精巣が入ってない状態で、男の子の先天的な異常の中でもっとも頻度の高い疾患です。陰嚢に精巣がおりてこないままの状態が続くと、精巣がんや、不妊の原因となると言われており、日本では2歳までに手術することが望ましいとされている病気です。

ソクラムくんには生まれた時から右側の陰嚢がありませんでした。そこで、手術を希望し当院を受診しました。今回は、日本人外科医からトレーニングを受けたカンボジア人医師が執刀しました。術後は無事に退院することができました。

今月の救われた命

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