日本で治療を受けることが出来たサチャ君とソリャカン君が退院しました。ご両親は涙を流しながら感謝しました。
ジャパンハートから活動報告が届きました
日本で治療を受けることが出来た
サチャ君とソリャカン君が
退院しました。
ご両親は涙を流しながら
感謝しました。
今月の活動トピック
今月の活動実績 まとめ
救われた命 累計110名
(4月単月 2名)
◼ 今月は4月19以降、小児がん患者のみ受け入れを行っているため、救われた命は2名とも小児がん患者となりました。がん新規入院患者数 累計73名
(4月単月 3名)
◼ 4月のがん新規入院患者数は3名と先月に比べ少なくなっていますが、州を超えての移動が制限されているため、月末に来院した患者さんは隔離期間を必要としています。そのため、治療できる件数が減少した側面があります。
外来診療数 9名
◼ 4月の外来診察数は99名と、例年の外来診察数に比べ大幅に減少しました。また、同年で比較しても、2月3月から更に減少傾向にあります。
カンボジア国内では新型コロナウイルスの感染が広まり、現在はロックダウン状況におかれています。ジャパンハートこども医療センターにおいても、4月19日以降、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、小児がん患者以外の入院の受け入れや手術を一時停止する事となりました。
上記の背景が、患者数が減少した要因だと考えられます。
入院患者数 4名
◼ 4月は4名の入院患者の内、3名が新規の小児がん患者でした。◼ 3月同様、新型コロナウイルスが持ち込まれるリスクを下げるため、急を要さない手術の実施を控え、緊急手術と小児がんを除く手術入院の患者はいませんでした。
手術件数 7件
◼ 4月19日以降は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、小児がん患者以外の手術を一時停止する事となったため、小児がん患者以外では4月7日に手術を実施した直腸穿孔のみとなりました。センイくん
年齢:1歳8ヶ月家族構成:父、母、弟
病名:神経芽腫の疑い
神経の細胞にできる癌で、5歳以下の発症率が高いと言われています。
手足を除く体の軸となる部分の、
交感神経節や副腎髄質から発生します。
腹部の痛みと発熱のため首都プノンペンの
小児病院で診察を受け、
紹介される形で当院へやって来ました。
ご家族は、カンボジアの中心部に位置する
コンポントム州に住んでいます。
お仕事をして弟の面倒を見なければならない
ご両親の代わりに、病院ではおばあちゃんが
付き添ってくれていました。
センイ君は、自動車やバイクなどの乗り物が
大好きだそうです。
おばあちゃんは、入院している間は
センイ君が両親と離れて過ごさなければならないため、
早く実家に帰してあげたいと話していました。
検査の結果、既に身体中に腫瘍が
広がっていることが分かりました。
治療が困難であるため緩和ケアに切り替え、
ご両親と一緒に過ごすため地元へ戻ることとなりました。
※上裸であるため、画像を一部編集させて頂いております。
ピンくん
年齢:15歳家族構成:父、母、男兄弟3人の長男
病名:肝細胞癌
肝臓の細胞が癌化して、
悪性腫瘍になったものです。
進行すると、腹部のしこりや圧迫感、
痛みなどの症状が現れます。
腹部の痛みが4~5日続き
アンコール病院を受診しましたが、
腸チフスの疑いで治療を行ったため
効果はありませんでした。
その後肝臓に腫瘍がみつかり、肝芽腫の可能性があったため当院へ来院しました。
ご家族はシェムリアップ州に住んでおり、
ご両親は漁師の仕事が忙しく
弟のお世話をする必要もあるため、
おばあちゃんが付き添ってくれていました。
ピンくんに好きなことを聞いてみると、
読書や折り紙だと笑顔で答えてくれました。
折り紙の中でも花を折ることが好きで、
特にバラの花を折ることが得意だそうです。
当院での検査の結果、肝細胞癌であると分かり、
既に肺に転移しており治療が困難なため、
緩和ケアに切り替え、ご家族とシェムリアップで
過ごすこととなりました。