一般財団法人 阿部 亮 財団

10名以上の小児がん患者さんが退院することができました。

ジャパンハートから活動報告が届きました

10名以上の小児がん患者さんが
退院することができました。

今月の活動トピック

4月から当院へやってきた福井(写真右)が手術を実施しています。
過去にもジャパンハートこども医療センター
設立前のカンボジアやミャンマーでもボランティア医師として活動していました。
7月より、最高顧問の吉岡が当院にて手術を行います。吉岡の滞在期間中は手術の回数が増えるため、その準備として看護師たちが呼吸器の使い方を確認するレクチャーを実施しました。
院長の神白の誕生日を、スタッフで
ささやかに祝いました。
彼女は日本人でただ一人、ジャパンハート
こども医療センターの5年間すべてを知るスタッフです。
今後も彼女を中心により多くの人々に
医療を届けられるよう精進いたします。 ​
​ 6月1日の国際こどもの日を記念して、
子どもたちに向けイベントを実施しました。
日本のこどもの日についての説明や、
普段の様子の写真をスライドショーに
まとめたものの上映など、
子どもたちは楽しんでくれている様子でした。​
6月は10名以上の
小児がん患者さんが退院しました。
写真はスタッフのみならず患者さんにも
とても愛されていたヴァリーくんが
退院したときの様子。 ​
在カンボジアタイ大使館様や現地企業様などを
はじめとして、大型の寄付を頂きました。
SNSやテレビでの放映を通じて、
近年は日本以外からご支援を頂くことも
増えています。

今月の活動実績 まとめ

救われた命 累計122名 
(6月単月 7名)

  • 3月以降は鈍化傾向にありますが、
    6月は先月より2名増加し7名の命を救う事ができました。
  • 4~5月は小児がん患者のみを受け入れていましたが、
    今月からはその他の小児患者の受け入れても開始しました。
    そのため、小児がん患者以外にも4名の患者の命を救う事ができました。

  • がん新規入院患者数 累計81名 
    (6月単月 3名)

    • 先月と比較すると2名減少しました。

外来診療数 127名

  • 6月でジャパンハートこども医療センターは4年目に入りました。
    今月の外来診察数は新型コロナウイルス感染症の影響を受け127名と、例年の外来診察数に比べ大幅に減少しています。
    ただ、新型コロナウイルス感染症の流行以降ではほぼ横ばいに推移しています。
  • カンボジア国内での新型コロナウイルス感染症の拡大は止まらず、
    6月30日の感染者数は1130名と、
    国内の感染者数が初めて
    1000名を上回りました。
  • 新型コロナウイルス感染症の拡大以降、小児がん患者のみを受け入れたりと、
    医療支援の縮小を余儀なくしていましたが、現在では小児がん患者以外の受け入れを
    徐々に開始しています。
 

入院患者数 7名

  • 今月は7名の入院患者の内、3名が小児がん患者、4名がそれ以外の小児患者でした。
    小児がん患者以外の受け入れを再開した事もあり、先月に比べ2名増加しました。

手術件数  5件

  • 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、前年と比較すると大幅に減少していますが、
    上記の理由により、手術件数においても先月に比べ4名増加しました。

パニャーくん

年齢:4歳
家族構成:父、母、姉
病名:ウィルムス腫瘍疑い
腎臓にできるがんです。
たいていの場合、小児の腹部にしこりができ、
腹痛、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐もみられます。
治療では、手術、化学療法、
ときには放射線療法が行われます。

パニャー君は当院から車で5時間ほどの場所に
位置するプレイベン州の出身です。
ご両親はお仕事で忙しく、おばあちゃんが
入院に付き添ってくれています。
熱と腹痛の症状が繰り返し見られ
首都プノンペンの小児病院を受診したところ、
腎臓に腫瘍が確認され
治療のため当院へやって来ました。
車やバイクなど乗り物が大好きで、
病院では持参した乗り物のおもちゃでよく遊んでいます。
おばあちゃんに彼の性格を聞いたところ、
おとなしめの性格とのことでした。
お友だちに自分のおもちゃを
貸してあげるような、
そんな優しい一面も持つ男の子です。
当院で抗がん剤治療を行い腫瘍が
小さくなったため、吉岡の
渡航に合わせ腫瘍を全て摘出する予定です。



ソクリアップくん

​年齢:13歳​
家族構成:父、母、兄、弟​
病名:腹部肉腫疑い​
肉腫は一般的に、筋肉、脂肪、骨や神経
といった組織から発生します。​
腹部の肉腫は大きくなるにつれて
内臓を圧迫し、それにともなった
腹痛や吐き気などを引き起こします。​

ソクリアップくんは、当院から車で10時間ほどのバンテアイミエンチャイ州出身の男の子です。​
入院の2ヶ月ほど前から腹部の膨らみと痛みを
感じ始め 地元の病院へ行くと、
腫瘍がみつかり当院を紹介されました。​
写真のユニフォームからも分かるように
サッカーが大好きで、日本の印象を尋ねると
本田圭佑選手と答えてくれたほどです。​
また料理をつくるのが得意で、よく料理の
動画をみて自分でつくれるように
勉強しているのだそうです。​
地元の病院ではリンパ腫を疑われていましたが、
当院でお腹の腫瘍の生体検査を行うと、
非常に珍しいタイプの肉腫であると判明しました。​
日本の専門家と相談しながら治療を実施する予定です。​



サピアくん

年齢:11歳
家族構成:父、母、4人兄弟の長男
病名:ホジキンリンパ
腫悪性リンパ腫の一つで、血液細胞に
由来するがんです。
白血球の一種であるリンパ球ががん化した病気です。

ピセットくんは首都プノンペンに
住む小学5年生です。
今年の2月から治療を受けており、
お母さんが入院に付き添ってくれています。
2018年頃から症状が表れていたものの
病名が判明せず、首元のリンパの腫れや
発熱に長い間苦しんできました。
しかしがんであることが分かり、当院で
抗がん剤治療を行うようになると、段々と
元気な姿が見られるようになりました。
他の患者さんの誕生日の際には、スタッフと一緒に
笑顔で祝ってくれ、彼自身も
とても楽しそうにしていました。
お母さんが学校の先生であり、
時間があるときにはオンライン授業も活用して
病院内で頑張って勉強しています。



その他の命を救われた患者さん

今月当院での治療により、命を救うことができた患者さんは前頁まででご紹介した他に8名いらっしゃいます。お名前、疾患名等は次の通りです。 全員、無事に回復し退院することができました。
名前 年齢 性別 疾患名
1 チャナーちゃん 13 F 急性リンパ 性白血病
2 タイくん 5 M 陰嚢水腫
3 ソカイくん 5 M 陰嚢水腫
4 メングくん 15 M 陰嚢水腫
5 ケサ くん 15 M 鼠径ヘルニア
 

今月の救われた命

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