最高顧問 吉岡先生が、
2週間の隔離を経て、
7月19日から手術の
ミッションを開始しました。
ジャパンハートから活動報告が届きました
最高顧問 吉岡先生が、
2週間の隔離を経て、
7月19日から手術の
ミッションを開始しました。
今月の活動トピック
今月の活動実績 まとめ
救われた命 累計123名
(7月単月 1名)
- 先月に比べて4名減少しました。
昨年の「救われた命」と比較すると、
7月はデング熱が半数近くを占めていましたが、
今年は受け入れを一部制限
している事に加え、今年はデング熱の
流行もあまりみられなかったため、
今年7月の救われた命は
小児がん患者さん1名となりました。 - 新型コロナウイルス感染症は
政府指定の施設で隔離治療する事が
定められており、当院で治療を行う事はできません。 - 先月と比較すると2名減少しました。
カンボジアでの新型コロナウイルス感染症が
拡大した今年の3月からは、
1~5名あたりで推移しています。
がん新規入院患者数 累計82名
(7月単月 1名)
外来診療数 62名
- 6月30日のコロナウイルス感染者数は
1130名と、国内の感染者数が
初めて1000名を上回り、7月以降も
カンボジア国内での
新型コロナウイルス感染症が拡大しています。 - ジャパンこども医療センターにおいても、
新型コロナウイルス感染症拡大のため、
7月3日~18日まで外来診療を
休診せざるを得ない状況を強いられました。
今月は2週間以上も外来診療が実施が
できなかったため、例年に比べても、
先月に比べても大幅に減少しました。 - それに伴い、吉岡ミッションも当初の
予定より延期し7月19日に開始しました。
ミッション期間も短縮を余儀なくされました。
入院患者数 1名
- 今月は新規の入院患者数が1名でした。
今年は新型コロナウイルス感染症拡大の
影響により、受け入れを制限しています。
手術件数 8件
- 7月19日から開始した
吉岡ミッションにより
既に8名の小児がん患者さんに手術を
実施する事ができました。
- ミッション期間と言う事で、
小児がん患者さんの手術を集中して行う事ができたため、
先月の小児がん手術1名から大幅に増加しました。
カンチャナーちゃん
年齢:13歳家族構成:父、母、弟
病名:卵巣腫瘍(未分化胚細胞腫瘍)
カンチャナーちゃんは
9歳の弟と農家のご両親の4人家族です。
カンチャナーちゃん自身、
痛くなかったため気が付きませんでしたが、
お母さんがお腹にある
固いしこりに気が付き、
国内最大の小児病院を受診しました。
ジャパンハートこども医療センター
のほかに、カルメット病院、
ロシア病院を紹介され、
固形腫瘍の手術を行っていると言う事と、
無料で行っていると言う理由で、
3つの病院の中から当院を選びました。
サッカーが好きで、
小学校4年生の頃から始めました。
入院中は、読書をしており、
物語を読む事が好きです。
将来の夢は、昔から
看護師になる事だそうです。
吉岡による手術を実施しましたが、
卵巣腫瘍が非常に大きくなり、
子宮や腸にもくっついている
状態であったため、
子宮を合併切除しなければ
なりませんでした。
術後の経過は良好であり、
抗がん剤治療を4カ月行う予定です。
バンアーちゃん(途中経過)
年齢:1歳7カ月家族構成:父、母、祖母
病名:仙尾 部腫瘍(再発)
おしりの骨の部分にできる腫瘍です。
良性悪性どちらの可能性も
考えられる腫瘍ですが、
悪性と診断された場合は、
抗がん剤治療などが必要となります。
バンアーちゃんは、
プレイベン州の出身です。
ご両親のお仕事はペットボトルなどの
リサイクルできそうなものを集めて売ることです。
ご両親はお仕事で忙しく、
おばあちゃんが入院に付き添ってくれています。
おしっこをする際に
いつも痛そうに泣いていたため、
近くの病院の受診したところ、
当院を紹介されました。
おばあちゃんに彼女の性格を
聞いたところ、おこりっぽいとの事でしたが、
病棟ではプレイルームで楽しそうに遊び、
よく笑顔を見せてくれます。
当院でお尻の部分にできた
胎児性癌と言う事が判明し、
抗がん剤治療後に手術を行いました。
治療終了後2~3カ月くらいして
再度おしりの腫瘍が出てきたため、
抗がん剤治療を行って治癒を目指しています。
ソリカちゃん(途中経過)
年齢:3歳家族構成:父、母、弟
病名:膀胱横紋筋肉腫
10カ月の弟がいるため、
お母さんは弟の面倒を見ており、
入院にはおばあちゃんが
付き添ってくれています。
1年以上前におしっこに血が
混ざっているのに気付き、
チャリティーの小児病院で膀胱腫瘍と
診断され当院を紹介されました。
今回の吉岡ミッションにて、
膀胱全摘の手術を行いました。
1年近く抗がん剤治療を行い
腫瘍が小さくなったため膀胱ごと
腫瘍を摘出しました。
膀胱全摘後におしっこがちゃんと
出るよう注意しながら、
術後治療を行っています。
手術後2週間程度で退院の予定です。
メンヒエンくん(途中経過)
年齢:11か月(入院時)家族構成:父、母、兄、双子の弟
病名:神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で
白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に5歳以下の子どもの発症率が
高いとされています。
メンヒエンくんは野菜入りの
お粥が好きな男の子です。
当院を受診する2か月前に、
お腹が固いことに母親が気付き、
プノンペン市内の国立小児病院を受診しました。
そこでがんであることが分かりました。
がんを治療できる病院を
インターネットで調べたところ、
YouTubeを通してジャパンハート
のことを知り受診しました。
抗がん剤治療を行い、腫瘍が小さくなったため、
7月19日に吉岡による手術を行い、
7月28日に無事退院しました