一般財団法人 阿部 亮 財団

9月、10月生まれの子ども達のお誕生日会を行いました。

ジャパンハートから活動報告が届きました

腹部リンパ腫で
入院している女の子が
一時帰宅し、お友達と
遊ぶことができました。

今月の活動トピック

小児がんの子どもたちからスタッフへ
日頃の感謝を込めてメッセージをプレゼント!
メッセージを受け取るスタッフもメッセージを
手渡す子どもたちも喜んでくれました。
8月に手術をし、9月に退院した
肝芽腫のエナちゃんが
フォローアップ検査のため来院しました。
仙尾部腫瘍で入院いているバンアーちゃんが
10月13日に手術を行い腫瘍を摘出しました。
​ 3月からウィルムス腫瘍(腎臓がん)で
入院していたサムナーンくんが、
10月20日に無事退院しました!
お誕生日会を開催し、9月と10月生まれの
入院患者さん4名をお祝いしました。
カンボジア事業地で初めての
カンボジア人栄養士を採用。
これまで日本人が一人で行っていた
栄養士の仕事を、カンボジア人の栄養士
を育てるため、
>これからは2人体制で行います。

今月の活動実績 まとめ

救われた命 累計36名 
(10月単月 19名)

  • 現在では小児がん患者以外の患者も
    受け入れを徐々に再開し、
    先月よりも9名増加し、
    今年度最多となりました。
  •   
  • 昨年の同月と比較しても4名増加しました。

  • がん新規入院患者数 累計15名 
    (10月単月 7名)

    • 先月より3名増加しました。
      カンボジアでの新型コロナウイルス
      感染症が拡大した今年の3月からは
      1~5名で推移していた中で、
      最多となりました。

外来診療数 149名

  • 新型コロナウイルス感染症拡大以降、
    外来診療を一時止めていた7月を除いては
    増加傾向であった小児外来診療数ですが、
    今月は先月と比べて減少しました。
  • この状況の中ではありますが、
    小児がん新規入院患者数は
    新型コロナウイルス感染症拡大
    以降で最多となりました。
 

入院患者数 17名

  • 今月の新規の入院患者数は17名と、
    先月より9名増加しました。
    17名のうち7名の患者さんが
    小児がん患者さんでした。

手術件数  15件

  • 今月は、小児患者さん15件の手術を行い、
    うち7件は小児がん患者さんの
    手術を行いました。
    小児がん患者さん以外の
    受け入れも徐々に開始しており、
    新型コロナウイルス感染が拡大した
    今年度以降は最多となりました。

スースーちゃん

年齢:1歳
家族構成:父、母、3人兄弟の末っ子
病名:左頚部縦隔神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で
白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に5歳以下の子どもの
発症率が高いとされています。

お父さんが漁師をしている
スースーちゃんは車で2時間半かけて
コンポントムからジャパンハート
こども医療センターに来院しました。
普段はおもちゃで遊ぶ事が大好きな
明るい女の子です。

首が腫れたため近くのクリニックへ
連れて行ったところ腫瘍がある事が分かりましたが腫瘍が小さいため、
3歳になったら手術をしようと言われたそうです。
その後 国内最大のチャリティー病院に
訪れたところ、肺炎である事が発覚し、
肺炎を治療してから首の診察をしたところ
がんだと発覚しましました。
そこで当院を紹介され来院しました。

現在は抗がん剤治療を開始しています。



リダちゃん

​年齢:3歳
家族構成:父、母、3人兄弟の末っ子
病名:左副腎神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で
白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に5歳以下の子どもの
発症率が高いとされています。

ご両親は農家で働いており、お父さんは
農業が終わると工場にも働きに行きます。
リダちゃん自身は飛行機や
車のおもちゃで遊ぶ事が大好きです。

発熱と嘔吐があり、お腹も大きかったことから
クリニックでエコーをしてもらったところ
できものがあったため、
別病院でCTスキャンを行い、
腫瘍が見つかりました。
一度は帰宅したものの、1カ月後に
チャリティー病院に訪れ当院を紹介されました。

現在は抗がん剤治療を開始しています。



マリナちゃん

年齢:1歳8カ月
家族構成:父、母
病名:右副腎神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で
白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に5歳以下の子どもの
発症率が高いとされています。

ご両親は農家で車で6時間かけて
当院まで来院しました。
マリナちゃんは歌って踊るのが
大好きな女の子です。
お腹が大きくなったため
国内最大のチャリティー病院に連れて行ったところ、
腫瘍がある事が発覚し、当院を紹介されました。
現在は抗がん剤治療を開始しています。



ダビットくん

年齢:7歳
病名:左副腎神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で
白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に5歳以下の子どもの
発症率が高いとされています。

手術を受けるにあたり、術前に
コロナ迅速抗原検査を行ったところ
陽性であったため、
首都プノンペンにある病院に搬送しました。
隔離入院を経て10月2日に
ジャパンハートこども医療センターに戻り
治療を再開し、
10月12日に元の予定から約1カ月
延期して生検手術を行いました。



ボースくん

年齢:6歳
家族構成:父、母、妹(3歳)
病名:腹部バーキットリンパ腫
リンパ腫とは血液がんの1つで、
白血球の中のリンパ球ががん化したものです。
リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、
リンパ腫は全身の部位で
発生する可能性があります。

お父さんはココナッツを取る仕事をしています。
バイクで6時間かけて当院に来院しました。
ボース君は車のおもちゃで遊ぶ事が
大好きな6歳の男の子で、
将来はお医者さんになるのが夢だそうです。

嘔吐の後お腹が大きくなったため、
近くのクリニックに行きましたが
はっきりとは分からず、
国内最大のチャリティー病院に行きました。
そこでお腹のリンパ腫が疑われたため、
こども医療センターを紹介されました。
現在は抗がん剤治療を開始しています。



その他の命を救われた患者さん

今月当院での治療により、
命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に14名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
全員、無事に回復し退院することができました。
名前 年齢 性別 疾患名
1 ビチェカ 6 M 首のバーキットリンパ腫
2 ザス 11 F 左大腿神経芽腫
3 マラティー 1 F 肝血管腫
4 赤ちゃん 生後すぐ M 低体温、低出生体重
5 赤ちゃん 生後すぐ F 肺炎疑い、右上腕骨折
6 ベレアクボット 4 M 陰嚢水腫
7 キム バスナック 2 M 陰嚢水腫
8 ファルソファット 2 M 両側鼠径ヘルニア
9 サボーン 9 M 両側停留精巣
10 トーチ チャンリーチ 4 M 右鼠径ヘルニア
11 セアンリーホン 7 M 包茎
12 キウキムトン 3 M 包茎
13 ソッポール 15 M 尿道下裂
14 リーホン 1 M 熱傷

現在は入院の受け入れを
少しずつ開始していますが、
来院から2 週間は別室にて隔離を行いながら、
治療にあたっています。
以上3 名は入院期間が2 週間に満たないため、
インタビューが実施ができていない事を
何卒ご了承くださいませ。

今月の救われた命

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