一般財団法人 阿部 亮 財団

腎臓がんで入院していた男の子が、11月に無事 退院しました。

ジャパンハートから活動報告が届きました

腎臓がんで入院していた
男の子が、11月に
無事退院しました。

今月の活動トピック

日本から看護師4名、助産師1名が加わりました。
スーインちゃんが退院しました。
写真は、退院前日の抗がん剤治療の様子です。
今後は、通院での抗がん剤治療を行います。
9月からウィルムス腫瘍(腎臓がん)で入院していた
キムロンくんが、11月17日に無事退院しました。
​ ウィルムス腫瘍(腎臓がん)を患い10月に退院した
サムナーンくんが、フォローアップ検査に
来院しました。
カンボジアの企業様から
お米6袋のご寄付を賜りました。
今後給食センターにて提供する予定です。
来月、創設者吉岡秀人による手術活動に備えて、
必要な物資を購入しました。

今月の活動実績 まとめ

救われた命 累計46名 
(11月単月 10名)

  • 先月より小児がん患者以外の患者も
    受け入れを徐々に再開していましたが、
    院内感染が発覚し、再び受け入れを
    一時停止する事となりました。
    この様な中であっても、小児がん8名、
    小児がん以外の疾患の患者2名を救う事ができました。

  • がん新規入院患者数 累計23名 
    (11月単月 8名)

    • カンボジアでの新型コロナウイルス感染症
      が拡大した今年の3月からは1~5名で推移しています。
      今月は、受け入れを一時停止
      していた時期がありながらも、
      先月より1名増加した8名の
      小児がん患者が新規で入院しました。
      8名は新型コロナウイルス感染症拡大以降
      最多の入院件数です。

外来診療数 165名

  • カンボジアでは雨期が終わり
    乾期になりました。
    また、カンボジア国内における1日の感染者数は
    減少傾向にあります。
    それらの理由のためか、先月に比べて
    外来診療件数が大幅に増加し、
    新型コロナウイルス感染症拡大以降では
    最多となりました。
  • カンボジア国内における感染者は減りましたが、
    ジャパンハートこども医療センターの
    病棟内でクラスターが発生したため、
    当院では入院の受け入れを一時停止する事となりました。
 

入院患者数 9名

  • 今月は、小児がん病棟の患者の
    付き添い家族よりコロナ陽性が確認され、
    調べたところ他の付き添い家族や
    患者にも陽性が確認されました。
    速やかに隔離して治療を行い、
    重傷者は出る事なく終息しましたが、
    一部の患者は抗がん剤利用放射線治療が
    延期になるなど影響がでました。
  • 上記の理由により、小児がんを含め
    入院受け入れを一時停止せざるを得ない状況となりました。
    その中でも8名の新規小児がん入院患者、
    その他疾患の患者1名の入院を受け入れました。

手術件数  7件

  • 今月は、小児患者さん7件の手術を行い、
    うち4件は、小児がん患者さんの手術を行いました。
    コロナ陽性者が病棟内で出た事を受け
    一時停止したため、先月より減少しました。

カリアンくん

年齢:9歳
家族構成:父、母、祖母、弟6歳、弟3歳、弟1歳
病名:ホジキンリンパ腫
リンパ腫とは血液がんの1つで、
白血球の中のリンパ球ががん化したものです。
リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、
リンパ腫は全身の部位で発生する可能性があります。

ベトナムとの国境付近にあるプレイベン州から
車で5時間かけて来院しました。
首が腫れたため、国内最大の
チャリティー病院に行き検査の後、
腫瘍がある事が分かり
ジャパンハートこども医療センターを紹介されました。

車のおもちゃで遊ぶ事が好きで、
将来の夢は工場で働く事だそうです。

生検の結果、ホジキンリンパ腫
と言う事が判明し、現在は
抗がん剤治療を開始しています。



リアクサくん

​年齢:6歳
家族構成:父、母、姉8歳、妹1歳半
病名:腹部のリンパ腫
リンパ腫とは血液がんの1つで、白血球の中の
リンパ球ががん化したものです。
リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、
リンパ腫は全身の部位で発生する可能性があります。

お腹がどんどんと大きくなりご飯が
食べられなくなった事をきっかけに、
国内最大のチャリティー病院に行きました。
2日間入院し、お腹の中のリンパ腫が疑われたため、
ジャパンハートこども医療センターを
紹介され、当院に来院しました。

現在は、抗がん剤治療を開始しています。



スレイニッちゃん

年齢:9歳
家族構成:父、母、姉15歳
病名:ウィルムス腫瘍
腎臓にできるがんです。
たいていの場合、小児の腹部にしこりができ、
腹痛、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐もみられます。
治療では、手術、化学療法、
ときには放射線療法が行われます。

スレイニッちゃん本人が、
お腹の固まりに気が付きお母さんに相談しました。
近くのクリニックに行ったところ、すぐに大きい病院に行った方が良いと言われ
国内最大のチャリティー病院を訪れました。
5日間入院し、腎臓のがんを疑われたため、
ジャパンハートこども医療センターを
紹介されました。

ジャパンハートこども医療センターの
良いところとして、
病院の建物が綺麗で清潔感があるところが
良いと言ってくれました。
招来は看護になるのが夢だそうです。



ソセアラちゃん

年齢:1歳7カ月
病名:低栄養

年々減少傾向にありますが、カンボジアでは
まだ低栄養の子どもが一定数います。
ソセアラちゃんは初め、便秘を理由に来院しました。
しかし、1歳7カ月でおよそ7キロしかなく、
根本的な問題は栄養失調と言う事が分かりました。
周産期事情部と栄養管理部で連携し、
栄養改善のため栄養指導を行いました。
先日電話をしたところ、現在は以前よりも
食べる様になったと嬉しそうに報告してくれました。

今後もフォローアップを続ける予定です。



ヒアップサリアくん

年齢:1歳8カ月
家族構成:父、母
病名:膿瘍

2週間前程から、両ももの付け根に
赤い固まりができた事から、
ジャパンハートこども医療センターに来院しました。
お母さんの妹さんが当院で治療を
した事があり、ジャパンハートの事を
知ったと言う事です。

ご両親は工場で働いており、ヒアップサリアくんは
おもちゃで遊ぶ事とお菓子を食べる事が好きです。

膿瘍は、このまま治療を施さなければ、
やがて菌が全身に回り、敗血症を起こしかねません。
ジャパンハートこども医療センターでは、
膿瘍を切開して中に溜まった膿を取り除きました。
細菌が全身に行きわたってしまう前に切開を
施すことが出来ました。
その後の手当てを行い、順調に回復後、
退院する事が出来ました。



その他の命を救われた患者さん

今月当院での治療により、
命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に5名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
全員、無事に回復し退院することができました。
名前 年齢 性別 疾患名
1 ロエウン 5 M 縦隔リンパ腫
2 ユンシン 10カ月 M 下顎腫瘍
3 セレモロロット 2 F 仙尾部卵黄嚢腫
4 パニャー 7 M 縦隔リンパ腫
5 ソリヤ 1歳8カ月 F 副腎神経芽腫

現在は入院の受け入れを
少しずつ開始していますが、
来院から2 週間は別室にて隔離を行いながら、
治療にあたっています。
以上3 名は入院期間が2 週間に満たないため、
インタビューが実施ができていない事を
何卒ご了承くださいませ。

今月の救われた命

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