腎臓がんで入院していた男の子が、11月に無事 退院しました。
ジャパンハートから活動報告が届きました
腎臓がんで入院していた
男の子が、11月に
無事退院しました。
今月の活動トピック
今月の活動実績 まとめ
救われた命 累計46名
(11月単月 10名)
- 先月より小児がん患者以外の患者も
受け入れを徐々に再開していましたが、
院内感染が発覚し、再び受け入れを
一時停止する事となりました。
この様な中であっても、小児がん8名、
小児がん以外の疾患の患者2名を救う事ができました。 - カンボジアでの新型コロナウイルス感染症
が拡大した今年の3月からは1~5名で推移しています。
今月は、受け入れを一時停止
していた時期がありながらも、
先月より1名増加した8名の
小児がん患者が新規で入院しました。
8名は新型コロナウイルス感染症拡大以降
最多の入院件数です。
がん新規入院患者数 累計23名
(11月単月 8名)
外来診療数 165名
- カンボジアでは雨期が終わり
乾期になりました。
また、カンボジア国内における1日の感染者数は
減少傾向にあります。
それらの理由のためか、先月に比べて
外来診療件数が大幅に増加し、
新型コロナウイルス感染症拡大以降では
最多となりました。 - カンボジア国内における感染者は減りましたが、
ジャパンハートこども医療センターの
病棟内でクラスターが発生したため、
当院では入院の受け入れを一時停止する事となりました。
入院患者数 9名
- 今月は、小児がん病棟の患者の
付き添い家族よりコロナ陽性が確認され、
調べたところ他の付き添い家族や
患者にも陽性が確認されました。
速やかに隔離して治療を行い、
重傷者は出る事なく終息しましたが、
一部の患者は抗がん剤利用放射線治療が
延期になるなど影響がでました。 - 上記の理由により、小児がんを含め
入院受け入れを一時停止せざるを得ない状況となりました。
その中でも8名の新規小児がん入院患者、
その他疾患の患者1名の入院を受け入れました。
手術件数 7件
- 今月は、小児患者さん7件の手術を行い、
うち4件は、小児がん患者さんの手術を行いました。
コロナ陽性者が病棟内で出た事を受け
一時停止したため、先月より減少しました。
カリアンくん
年齢:9歳家族構成:父、母、祖母、弟6歳、弟3歳、弟1歳
病名:ホジキンリンパ腫
リンパ腫とは血液がんの1つで、
白血球の中のリンパ球ががん化したものです。
リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、
リンパ腫は全身の部位で発生する可能性があります。
ベトナムとの国境付近にあるプレイベン州から
車で5時間かけて来院しました。
首が腫れたため、国内最大の
チャリティー病院に行き検査の後、
腫瘍がある事が分かり
ジャパンハートこども医療センターを紹介されました。
車のおもちゃで遊ぶ事が好きで、
将来の夢は工場で働く事だそうです。
生検の結果、ホジキンリンパ腫
と言う事が判明し、現在は
抗がん剤治療を開始しています。
リアクサくん
年齢:6歳家族構成:父、母、姉8歳、妹1歳半
病名:腹部のリンパ腫
リンパ腫とは血液がんの1つで、白血球の中の
リンパ球ががん化したものです。
リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、
リンパ腫は全身の部位で発生する可能性があります。
お腹がどんどんと大きくなりご飯が
食べられなくなった事をきっかけに、
国内最大のチャリティー病院に行きました。
2日間入院し、お腹の中のリンパ腫が疑われたため、
ジャパンハートこども医療センターを
紹介され、当院に来院しました。
現在は、抗がん剤治療を開始しています。
スレイニッちゃん
年齢:9歳家族構成:父、母、姉15歳
病名:ウィルムス腫瘍
腎臓にできるがんです。
たいていの場合、小児の腹部にしこりができ、
腹痛、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐もみられます。
治療では、手術、化学療法、
ときには放射線療法が行われます。
スレイニッちゃん本人が、
お腹の固まりに気が付きお母さんに相談しました。
近くのクリニックに行ったところ、すぐに大きい病院に行った方が良いと言われ
国内最大のチャリティー病院を訪れました。
5日間入院し、腎臓のがんを疑われたため、
ジャパンハートこども医療センターを
紹介されました。
ジャパンハートこども医療センターの
良いところとして、
病院の建物が綺麗で清潔感があるところが
良いと言ってくれました。
招来は看護になるのが夢だそうです。
ソセアラちゃん
年齢:1歳7カ月病名:低栄養
年々減少傾向にありますが、カンボジアでは
まだ低栄養の子どもが一定数います。
ソセアラちゃんは初め、便秘を理由に来院しました。
しかし、1歳7カ月でおよそ7キロしかなく、
根本的な問題は栄養失調と言う事が分かりました。
周産期事情部と栄養管理部で連携し、
栄養改善のため栄養指導を行いました。
先日電話をしたところ、現在は以前よりも
食べる様になったと嬉しそうに報告してくれました。
今後もフォローアップを続ける予定です。
ヒアップサリアくん
年齢:1歳8カ月家族構成:父、母
病名:膿瘍
2週間前程から、両ももの付け根に
赤い固まりができた事から、
ジャパンハートこども医療センターに来院しました。
お母さんの妹さんが当院で治療を
した事があり、ジャパンハートの事を
知ったと言う事です。
ご両親は工場で働いており、ヒアップサリアくんは
おもちゃで遊ぶ事とお菓子を食べる事が好きです。
膿瘍は、このまま治療を施さなければ、
やがて菌が全身に回り、敗血症を起こしかねません。
ジャパンハートこども医療センターでは、
膿瘍を切開して中に溜まった膿を取り除きました。
細菌が全身に行きわたってしまう前に切開を
施すことが出来ました。
その後の手当てを行い、順調に回復後、
退院する事が出来ました。
その他の命を救われた患者さん
今月当院での治療により、命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に5名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
全員、無事に回復し退院することができました。
名前 | 年齢 | 性別 | 疾患名 | |
---|---|---|---|---|
1 | ロエウン | 5 | M | 縦隔リンパ腫 |
2 | ユンシン | 10カ月 | M | 下顎腫瘍 |
3 | セレモロロット | 2 | F | 仙尾部卵黄嚢腫 |
4 | パニャー | 7 | M | 縦隔リンパ腫 |
5 | ソリヤ | 1歳8カ月 | F | 副腎神経芽腫 |
現在は入院の受け入れを
少しずつ開始していますが、
来院から2 週間は別室にて隔離を行いながら、
治療にあたっています。
以上3 名は入院期間が2 週間に満たないため、
インタビューが実施ができていない事を
何卒ご了承くださいませ。