小児病棟の子どもたちに、オンライン動物ツアーを開催しました。
ジャパンハートから活動報告が届きました
小児病棟の子どもたちに、オンライン動物ツアーを開催しました。
今月の活動トピック
今月の活動実績 まとめ
救われた命 累計85名
(12月単月 20名)
- 今月は、先月の18名と比べて2名増加した20名の命を救う事ができました。
前年の同月の17名と比較しても3名増加しています。
小児がん7名、小児がん以外の疾患の小児患者11名、
生後間もない赤ちゃん2名を救う事ができました。 - 前年の同月と比較すると減少傾向にありますが、先月と比較すると
横ばいの8名で、これは新型コロナウイルス感染症拡大以降最多の入院件数です。
がん新規入院患者数 累計38名
(12月単月 7名)
外来診療数 155名
- 新型コロナウイルス感染拡大以降で
最多となった先月と比較して、
減少傾向にありました。 - 1月15日~16日にかけて
地域巡回診療(モバイル診療)を実施しました。
地域巡回診療は、コロナ禍のために
一時停止していましが、
2021年2月の活動以来
11カ月ぶりに再開する事ができました。
2日間で40名弱の患者さんに
外来診療を行いました。
入院患者数 20名
- 前年の同月と比較すると
減少傾向にありますが、
先月と比較すると横ばいでした。
小児がん患者のみでも7名の患者さんが
入院しました。
手術件数 15件
- 吉岡秀人による集中的な手術活動を
行った先月と比較すると
減少傾向にありますが、
その中でも小児がん患者の手術5件を含む
15件の手術を行いました。
テンサンくん
年齢:1歳家族構成:父、母、兄(4歳)
病名:肝芽腫
肝臓にできるがんです。
治療では、手術、抗がん剤治療、
ときには放射線療法が行われます。
テンサンくんは車のおもちゃや、
プレイルームにある滑り台が好きです。
お父さんは警察官をしています。
ある日お母さんがテンサンくんの
お腹が腫れていることに気が付き、
国内最大のチャリティー病院に行きました。
検査の結果肝芽腫が疑われ、
当院に紹介となりました。
入院後は抗がん剤治療を行っています。
肝臓の腫瘍が十分小さくなれば
切除する予定です。
ボレーくん
年齢:3歳家族構成:父、母、祖母、兄(6歳)
病名:腹部リンパ腫
リンパ腫とは血液がんの1つで、
白血球の中のリンパ球ががん化したものです。
リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、
リンパ腫は全身の部位で
発生する可能性があります。
ボレーくんはたまごが大好きな男の子です。
お腹の痛みがあり国内最大の
チャリティー病院を受診しました。
検査の結果、リンパ腫が疑われ
当院に紹介となりました。
12/24に生検をして、抗がん剤治療が
始まりました。
半年程度抗がん剤治療を続けます。
ダリヤちゃん
年齢:3歳家族構成:父、母、祖母
病名:神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で白血病、
脳腫瘍についで多い病気です。
特に、5歳以下の子どもの発症率が
高いとされています。
ダリヤちゃんのベッドの周りには
たくさんの人形があります。
車のおもちゃも好きです。
付き添いの祖母は、
家ではいたずらっ子だと言っていました。
熱が出て、食後に息苦しそうな様子があり
国内最大のチャリティー病院に行きました。
CTとエコーの結果、副腎に腫瘍があると
いわれ当院に紹介となりました。
入院後は2021年12月に生検を行い、
抗がん剤治療を行っています。
入院直後は歩けませんでしたが、
治療により走り回れるようになりました。
リーヘンちゃん
年齢:2歳家族構成:父、母、祖母、兄(20歳)、姉(16歳)
病名:両側ウィルムス腫瘍
腎臓にできるがんです。
たいていの場合、小児の腹部にしこりができ、
腹痛、発熱、食欲不振、
吐き気、嘔吐もみられます。
治療では、手術、抗がん剤治療、
ときには放射線療法が行われます。
サカダちゃんは年の離れた兄姉と
一緒に住んでいて、たくさん
かわいがられているようです。
人形とおままごとが好きです。
12月に血尿があり、
近くのクリニックに3日間入院しました。
エコーで問題ないと言われましたが、
退院後も血尿は続き、家から車で
20分のところにあり、
以前から知っていたジャパンハート
こども医療センターを受診しました。
入院後は抗がん剤治療を開始しています。
3月に吉岡が渡航した際に手術予定です。
キムロンくん
年齢:5歳家族構成:祖父母、両親、兄(7歳)、弟(3歳)、妹(3か月)
病名:尿道下裂
尿道下裂とは、生まれつき尿道口が
正常な状態と比較して陰茎の下面に
開いている状態のことです。
どの程度尿道口がずれているかは
人によって異なり、
亀頭、陰茎、陰嚢を含めて
どの部分にでも生じえます。
キムロンくんはカメラを向けると
緊張しているのか表情は硬かったのですが、
もともとおとなしい性格のようです。
YouTubeをよく観ています。
キムロンくんは生後から、
本来あるはずの尿道口より手前の位置から
おしっこが出ていました。
痛みなどはありませんが、家族が調べた結果、
年齢の小さいうちに手術をしたほうが
良いと考え当院へ来ました。
入院後手術をして、再建した尿道から
おしっこが出るようになりました。
退院に向けて傷の手当をしています。
セティヤくん
年齢:5歳家族構成:父、母、祖父、兄(11歳)
病名:右陰嚢水腫
精巣(睾丸)の周囲に液体がたまって
陰嚢がふくらんだ病態の事です。
陰嚢の片側が大きくなり、左右差が
出現することもあります。
痛みはありませんが、水腫が大きくなると
歩行時の違和感や圧迫感を
感じることもあります。
セティヤくんはお兄ちゃんと仲良しです。
明るい性格でいたずらっこのようです。
将来は警察官になりたいと、
照れながら教えてくれました。
セティヤくんは右の陰嚢が
1か月前から腫れていました。
手術目的で当院に入院となりました。
1/11に手術を行い、術後経過は
順調だったため無事退院できました。
パンチャポーちゃん
年齢:4歳家族構成:父、母、祖父
病名:肝芽腫
肝臓にできるがんです。
治療では、手術、抗がん剤治療、
ときには放射線療法が行われます。
プノンペンに住むパンチャポーちゃんの
お父さんはエンジニアで、お
母さんは銀行に勤めています。
パンチャポーちゃんはラーメンや
フライした魚、焼いた魚が大好きです。
カメラに向かってにっこり笑ってくれました。
パンチャポーちゃんはお腹の張りと痛みがあり、
国内最大のチャリティー病院で
エコーを行ったところ
肝臓に腫瘍疑いのものが
見つかり紹介となりました。
入院後は抗がん剤治療を行っており、
腫瘍は縮小傾向です。
3月の吉岡の渡航に合わせて手術予定です。
キムチャイくん
年齢:4歳家族構成:父、母、弟(2歳)
病名:腹部バーキットリンパ腫
リンパ腫とは血液がんの1つで、
白血球の中のリンパ球ががん化したものです。
リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、
リンパ腫は全身の部位で発生する可能性があります。
キムチャイくんの両親は
クイテウ(カンボジアの麺料理)を
売っています。
車のおもちゃで遊ぶことが好きです。
お母さんは、キムチャイくんは家では
いうことをあまり聞かずわんぱくっ子だと、
苦笑いしながら教えてくれました。
キムチャイくんは12月下旬に
腹痛と嘔吐があり、国内最大の
チャリティー病院に行きました。
CTを撮ったところお腹に腫瘍のようなものが
あることがわかり、紹介となりました。
入院後は、1月に生検して
抗がん剤治療を開始しています。
サンバスくん
年齢:4歳家族構成:父、母、兄(16歳)、姉(14歳)
病名:神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で
白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に、5歳以下の子どもの発症率が
高いとされています。
サンバスくんはおとなしい性格で、
カメラに目を向けるのは
気分が乗らなかったようでした。
焼いた料理やお粥が好きです。
12月上旬より両足が動かしにくくなり、
おしっこが出にくくなりました。
国内最大のチャリティー病院を受診し、
検査の結果、神経芽腫が脊髄を
圧迫していることが疑われました。
当院に入院後は抗がん剤治療を開始し、
おしっこのカテーテルを留置して
排尿を助けています。
スレイピッチちゃん(途中経過)
年齢:12歳家族構成:父、母、弟(6歳)
病名:肝芽腫 再発
肝臓にできるがんです。
治療では、手術、抗がん剤治療、
ときには放射線療法が行われます。
お父さんは建設業の仕事で
韓国に行って4年が経ちます。
お母さんは家で色々なものを販売しています。
スレイピッチちゃんは英語が好きで、
学校で一番の点数を取ったこともあります。
小さい時は看護師や教師に
なりたかったようですが、
今はまだ将来の夢は決まっていません。
2018年10月に当院で肝芽腫のため
手術を行いました。
その後フォローを行っていましたが、
採血で腫瘍を示すデータが上昇したため、
国内最大のチャリティー病院でCTを行い、
再発を認めました。
入院後は抗がん剤治療を開始し、
3月に吉岡のカンボジアへの
渡航に合わせて手術予定です。
赤ちゃん
年齢:生後すぐ病名:新生児仮死
ジャパンハートこども医療センターから
30分離れた病院から搬送されてきました。
産まれてすぐには泣かず、
産まれた病院でも蘇生はされましたが
あまりよい呼吸状態ではなかったため
ジャパンハートに診てもらいたいと言う
理由でした。
当院では、肺を広げるための
サポートを行いました。
その他の命を救われた患者さん
今月当院での治療により、命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に10名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
全員、無事に回復し退院することができました。
名前 | 年齢 | 性別 | 疾患名 | |
---|---|---|---|---|
1 | ソバンチャナくん | 6 | M | 右陰嚢水腫 |
2 | ソビチアくん | 4 | M | 右陰嚢水腫 |
3 | タイくん | 11 | M | 右頸部多発リンパ節腫脹 |
4 | アビーくん | 5 | M | 右鼠径ヘルニア |
5 | ラスミくん | 10 | M | 右陰嚢水腫 |
6 | ビサルくん | 8 | M | ネフローゼ症候群 |
7 | マカラくん | 4 | M | 左鼠径ヘルニア |
8 | セラくん | 5 | M | ネフローゼ症候群 |
9 | ケスタくん | 11 | M | 左鼠径ヘルニア |
10 | 赤ちゃん | 生後すぐ | M | 新生児仮死 |