プレイクラー小学校へ赴き、子ども達へ健康診断と食育講習を行いました。
ジャパンハートから活動報告が届きました
プレイクラー小学校へ赴き、
子ども達へ健康診断と
食育講習を行いました。
今月の活動トピック

小児がんになっていなければ、
本来は小学校に通ってた3人が、
クメール語の勉強をしていました。
11月に入院したホジキンリンパ腫の
カリアンくん(写真: 真ん中)の夢は、
入院当初は工場で働くことでしたが、
現在は医者になることに変わったそうです。
本来は小学校に通ってた3人が、
クメール語の勉強をしていました。
11月に入院したホジキンリンパ腫の
カリアンくん(写真: 真ん中)の夢は、
入院当初は工場で働くことでしたが、
現在は医者になることに変わったそうです。

3月13日に最高顧問である吉岡秀人がカンボジア
入りし、集中的な手術活動を行いました。
今回は1歳~12歳の12人の小児がん患者さんに
腫瘍摘出手術や生検手術を行う事ができました。
入りし、集中的な手術活動を行いました。
今回は1歳~12歳の12人の小児がん患者さんに
腫瘍摘出手術や生検手術を行う事ができました。

1月から入院しているテンサンくんが、
3月17日に2歳のお誕生日を迎えました。
お母さんが前日から準備を施し、
テンサンくんがお誕生日当日に目を覚ますと、
病室内が飾りつけられていました。
同じ病室のお友達と楽しく過ごしました。
3月17日に2歳のお誕生日を迎えました。
お母さんが前日から準備を施し、
テンサンくんがお誕生日当日に目を覚ますと、
病室内が飾りつけられていました。
同じ病室のお友達と楽しく過ごしました。

来日治療をした肝芽腫の
ソリャカン君が3月17日に
フォローアップ検査のため当院に来院しました。
すっかり成長し、元気な様子を
見せてくれました。
ソリャカン君が3月17日に
フォローアップ検査のため当院に来院しました。
すっかり成長し、元気な様子を
見せてくれました。

3月15日にジャパンハートこども医療センターが
あるカンダール州ウドン地区にて、
お坊さんが献血を行ってくれました。
72個の輸血パックを作成する事ができました。
あるカンダール州ウドン地区にて、
お坊さんが献血を行ってくれました。
72個の輸血パックを作成する事ができました。

11月から入院しているリンパ腫の
リアクサくんが手術を行いました。
術前は泣き叫んでいましたが、
小さい体で頑張りました。
リアクサくんが手術を行いました。
術前は泣き叫んでいましたが、
小さい体で頑張りました。
プレイクラー小学校での健康診断




昨年はコロナ禍のため中止せざるを
得ない状況になりましたが、
今年は3月29日にプレイクラー小学校へ赴き、
健康診断を行いました。
今回は、医師3名、看護師3名、栄養士2名、
事務スタッフ(運転手、通訳含む)4名、
夢の架け橋プロジェクトよりお手伝いに
来てくれた奨学金生4名で実施しました。
上の写真は問診、下の写真は左が体重測定、
右の写真が身長測定を行なっている写真です。


今回は、栄養士2名もプレイクラー小学校
での健康診断に参加しました。
健康診断の待ち時間を活用して5歳~12歳の
子どもたちに食育を実施しました。
食品は栄養によってグループに分けられる事や、
たんぱく質やカルシウムなど
成長に欠かせない栄養素について、
食品カードや動画、クイズの出題を行ない、
短時間で楽しく学べる内容としました。
食品カードを見せると子どもたちは元気よく
「牛乳!朝飲んだよ!」などと
答えてくれました。
栄養の勉強は初めてであり、
子どもたちは興味津々な様子で、
教室の外から覗き込んでいる
子どもたちもいました。
今月の活動実績 まとめ
救われた命 累計114名
(3月単月 14名)
- 今月は、先月とほぼ横ばいの人数でした。
- 今年の救われた命は、小児がん治療を
開始した8月から集計して、
8カ月で100名を超えました。 - 先月より2名増加した8名の
新規小児がん患者を受け入れました。 - 2018年8月の小児がんの
治療開始から3年8カ月が経ち、
ジャパンハートこども医療センターに
入院した小児がん患者さんは
200名を超えました。
がん新規入院患者数 累計52名
(3月単月 8名)

外来診療数 169名
- オミクロン株の流行により、
新型コロナウイルス感染症が再び
拡大傾向にあるカンボジアですが、
水際対策を緩めるなど、徐々に元の生活を
取り戻しています。 - 上記の理由から、先月までは
落ち込んでいた外来診療数も
今月では169名と、
先月に比べて大幅に増加しました。

入院患者数 14名
- 先月と比較すると1名減少していますが、
小児がん患者は8名の新規入院と、
先月から2名増加しました。
手術件数 14件
- 3月13日に最高顧問の
吉岡秀人がカンボジア入りし、
翌3月14日から23日にかけて
集中的な手術活動を実施しました。
10日に及ぶ手術活動で、
12名の小児がん患者さんの手術を
無事に行う事ができました。
開始当初は10名の小児がん患者さんの
手術を予定していましたが、
この期間中に
新しい患者さんが入院した事で、
予定よりも多くの小児がん手術を実施する事になりました。 - 上記の理由から先月の6件と比較すると、
倍以上の患者さんへ
手術をする事ができました。
小児手術以外においても、
周産期事業部では
胎児の状態が危険と判断して
急遽帝王切開を実施した
ケースもありました。

ソバンちゃん

家族構成:父、母、姉(11歳)
病名:肝芽腫
肝臓にできるがんです。
治療では、手術、抗がん剤治療、
ときには放射線療法が行われます。
お腹が腫れて痛みがあったため3月上旬に
近くのクリニックに行きました。
そこで国内最大のチャリティー病院を紹介され、
MRIを撮ったところ
肝臓に腫瘍が見つかりました。
治療の検討のため当院に紹介となりました。
今後は抗がん剤治療で腫瘍を小さくして、
5月に手術をする予定です。
ソバンちゃんは屋台で
売っている白がゆが好きです。
お母さん曰く性格はおこりっぽいようです。
ソセアリーちゃん

家族構成:父、母、兄(12歳、8歳)
病名:右副腎神経芽腫疑い
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で
白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に、5歳以下の子どもの発症率が
高いとされています。
ソセアリーちゃんは1年前から
便秘傾向でお腹が腫れを認めるようになり、
プライベートクリニックに行きましたが
良くなりませんでした。
国内最大のチャリティー病院に紹介され
MRIを撮ったところ右の副腎に腫瘍が見つかり、
ジャパンハートこども医療センターに
紹介となりました。
3月16日に手術を行い腫瘍を
全て摘出する事ができました。
2人のお兄ちゃんから可愛がられていて、
ソセアリーちゃんは
「とてもいい子」とお母さんは
微笑んでいました。
マカラくん

家族構成:父、母、姉(10歳)、兄(7歳)
病名:肝血管腫
血管腫は、血管が異常増殖して
できる良性の腫瘍で、
肝臓に発生する良性腫瘍の中で
最も頻度が高いものです。
経過観察することが多いですが、
手術や放射線治療が必要になることもあります。
マカラくんは受診の3日前にお腹が
腫れていることに家族が気づき、
国内最大のチャリティー病院を受診しました。
検査の結果右副腎の腫瘍が疑われ、
ジャパンハートこども医療センターに
紹介となりました。
3月16日に生検を行ったところ、
右副腎ではなく、肝臓の腫瘍でした。
病理の結果は肝血管腫であり、
血管腫の種類により治療が異なるので
詳しい病理結果を待っています。
ソクニーちゃん

家族構成:父、母、姉(16歳)、弟(6歳)
病名:右卵巣腫瘍(未熟奇形腫)
子宮の両側にある卵巣に発生した腫瘍です。
良性と悪性、両方の中間的な
性質を持つ腫瘍があります。
治療は手術が基本です。
2021年9月にお腹の腫れに気が付き、
国内最大のチャリティー病院を受診しました。
MRIで卵巣腫瘍を指摘され、肝臓にも
転移が疑われたため当院紹介となり、
卵巣腫瘍全摘出術を行ったところ、
腹膜にも腫瘍が見つかりました。
卵巣腫瘍の病理結果は悪性でしたが、
腹膜の腫瘍は良性であり、
原発の右卵巣が全摘できていることから、
外来でフォローをしていました。
しかし2月下旬から
右上腹部の痛みと腫れを感じ、
当院でエコーをしたところ
腹膜の腫瘍が大きくなっていることがわかり、
3月17日に腫瘍摘出術を行いました。
ソクニーちゃんは今小学校5年生です。
クメール語の授業が好きで、
将来は医者を目指しています。
ラユくん

家族構成:父、母、兄(15歳)
病名:左側頭部ユーイング肉腫
主に小児から若年成人に
多く発症する骨軟部肉腫です。
治療は、全身抗がん剤治療、手術療法、
放射線治療を含めた集学的治療が行われます。
受診の2週間ほど前に左側頭部が
腫れてきたため、前医で生検を行いました。
その結果、ユーイング肉腫が疑われたため、
ジャパンハートこども医療センターに
紹介となりました。
入院後は抗がん剤治療を開始しており、
腫瘍が小さくなったところで
手術を行う予定です。
ラユくんは豚肉が好きです。
付き添いのお母さんは
「この病院では先生や看護師がとても
よくみてくれるからありがたいです」と
手を合わせながら言ってくださいました。
マリタちゃん

家族構成:父、母、兄(16歳)、弟(2歳)
病名:右卵巣腫瘍
子宮の両側にある卵巣に発生した腫瘍です。
良性と悪性、両方の中間的な
性質を持つ腫瘍があります。
治療は手術が基本です
マリタちゃんはモンドルキリ州という、
ベトナムとの国境の州から
車で8時間かけて来ました。
3カ月前からお腹に痛みがあり
みぞおち付近が腫れていました。
腫れが痛みを伴うようになり、
クリニックへ行きました。
お腹に水が溜まっているかもしれないと分かり、
次に国内最大のチャリティー病院へ
行くと腫瘍が疑われました。
ジャパンハートこども医療センターに
紹介となり、手術で右卵巣の腫瘍を
全て摘出しました。
術後の経過は順調です。
将来の夢は化粧品ショップの店員さんです。
赤ちゃん

病名:NRFS、早産、新生児仮死
妊婦健診のフォローアップのため
来院しました。
その際の胎児心音のモニタリングにて
赤ちゃんの心拍が長時間低下、
赤ちゃんの状態が危険と判断し急遽、
帝王切開を実施しました。
出生直後はすぐに啼泣がなく、
皮膚の色も悪かったため蘇生を実施し、
無事に元気になりました。
赤ちゃん

病名:新生児一過性多呼吸
隣接しているポンネルー病院の分娩室で
生まれた赤ちゃんが、
生後しばらくしてから
呼吸に異常が出てきました。
分娩の時に羊水が混濁しており、
当院の助産師が吸引などで手助けを行いました。
その後呼吸状態が悪くなり
再度呼吸の手助けを行いました。
酸素を与えながら呼吸のサポートした結果、
赤ちゃんは無事元気になりました。
その他の命を救われた患者さん
今月当院での治療により、命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に6名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
全員、無事に回復し退院することができました。
名前 | 年齢 | 性別 | 疾患名 | |
---|---|---|---|---|
1 | シブホンくん | 1 | M | 白血病 |
2 | マラディーちゃん | 7 | F | 頸部膿瘍 |
3 | チャニタちゃん | 3 | F | 神経芽腫疑い |
4 | ソタバンくん | 4ヶ月 | M | 細気管支炎 |
5 | チャイダリンちゃん | 1 | F | 神経芽腫 |
6 | 赤ちゃん | 生後すぐ | F | 早産、低出生体重児、低血糖、呼吸不全 |
来院から1週間は別室にて隔離を行いながら治療にあたっています。
以上6名は入院期間が1週間に満たないため、
インタビューが実施ができていない事を何卒ご了承くださいませ。
今月の救われた命

