小児がん病棟のプレイルームで栄養管理部主催の食育教室を開催しました。
ジャパンハートから活動報告が届きました
栄養管理部主催の食育教室を開催しました。
今月の活動トピック
今月の活動実績 まとめ
救われた命 累計48名
(9月単月 27名)
- 今月の救われた命は27名と、
4年4カ月の中で過去最多となりました。 - 新型コロナウイルスの感染拡大を受け
受け入れを一時停止していた
短期ボランティアの受け入れを約2年ぶりに再開しました。
9月15日~9月17日に耳鼻咽喉科の留守医師を迎え入れ3日間集中的に耳鼻科疾患の治療を実施。
救われた命としては、
重度の副鼻腔炎(スライド12枚目)、
扁桃腺肥大の2名の患者を
救う事ができました。
がん新規入院患者数 累計16名
(9月単月 7名)
- 直近半年における小児がんの新規入院患者数は、おおよそ6名~9名の間で推移しているため、
横ばいの新規入院患者数となりました。
外来診療数 310名
- コロナ禍であった前年と比較すると、
倍以上の外来診療を行う事ができました。 - 今月は先月よりも37名増加した310名の
外来診療を行いました。
これは、2020年6月の297名を超え、
過去最多の外来診療数です。 - 毎年波のある外来診療数ですが、
2022年6月以降は増加傾向にあります。
入院患者数 27名
- 先月より6名多い27名の入院患者を
受け入れました。
手術件数 20件
- 先月より3件増加した20件の手術を実施、
小児がんでは6件の手術を行いました。
2022年6月以降は増加傾向にあります。 - 短期ボランティアの受け入れ再開により実施した9月15日~9月17日の耳鼻咽喉疾患の治療において、
手術活動は9月16日に実施。
小児患者でも2件の手術を行いました。
(右下の表では「その他」に分類しています)。 - 9月29日から実施している𠮷岡秀人による
集中的な手術活動では、
小児がんの手術を5件(摘出手術2件、CVカテーテル挿入1件)行いました。
※CVカテーテル挿入は右下の表「その他」に分類しています。
モンコルくん
年齢:生後4日家族構成:父、母、叔母
病名:神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で白血病、
脳腫瘍についで多い病気です。
特に、5歳以下の子どもの発症率が
高いとされています。
妊娠8カ月のエコーの時点で腹部に
腫瘍があることがわかりました。
生まれてからすぐに国内最大の
チャリティー病院に入院しました。
MRIの結果、神経芽腫が疑われたため、
当院に転院となりました。
皮膚にも腫瘍があり、生検したところ
病理検査で神経芽腫という結果でした。
現在、治療を開始して腫瘍は
小さくなりつつあり、
元気になっています。
スレイピッチちゃん
年齢:3歳家族構成:父、母
病名:神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で白血病、
脳腫瘍についで多い病気です。
特に、5歳以下の子どもの発症率が
高いとされています。
腹部の腫れが1カ月ほど経っても収まらず、
高熱も続いたため、
8月の上旬に国内最大のチャリティー病院に
入院しました。
CTの結果、腹部に腫瘍があることがわかり、
当院に紹介となりました。
骨髄検査の結果、
神経芽腫の細胞が転移していたため
抗がん剤治療を始めています。
病院ではスマホを見て過ごしていることが
多いそうです。
当院で提供している給食について尋ねると
「とてもおいしい、
スレイピッチちゃんもたくさん食べている」と
教えてくれました。
リザちゃん
年齢:1歳2カ月家族構成:父、母、祖母
病名:左腎芽腫
腎臓にできるがんです。
たいていの場合、小児の腹部にしこりができ、
腹痛、発熱、食欲不振、吐き気、
嘔吐もみられます。
治療では、手術、抗がん剤治療、
ときには放射線療法が行われます。
腹部の張りがあり、
家族は便秘を疑いましたが3週間ほど
経っても張りが収まらなかったため、
国内最大のチャリティー病院に入院しました。
画像検索の結果お腹の腫瘍を認め、
当院に紹介となりました。
MRIの結果、腎芽腫が強く疑われるため、
抗がん剤の治療を開始しています。
今後抗がん剤治療による効果を見て、
腫瘍が順調に小さくなったため、
9月29日に𠮷岡秀人により
摘出手術を行いました。
とても明るく人懐っこいリザちゃん。
付き添いの叔母さんに
入院生活について尋ねると、
病院での入院生活は
特に困っていることはありません、
と答えてくれました。
ヨリザちゃん
年齢:15歳家族構成:父、母、4人兄弟
(ヨリザちゃんは末っ子)
病名:デング熱
蚊に刺されることによって感染する疾患です。
デング熱は急激な発熱で発症し、
発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの
症状が見られます。
通常、発症後2~7日で解熱し、
発疹は解熱時期に出現します。
高熱が出たため、他の病院で一晩過ごしましたが、
熱が下がらなかったため当院に紹介となりました。
普段はお母さんと同じ工場で勤務しています。
全身管理と点滴で徐々に改善して退院しています。
病院について、お母さんに尋ねると
「サービスがとてもよく、先生たちは
とても丁寧に面倒を見てくれる」
と話してくれました。
タブリーちゃん
年齢:生後2カ月家族構成:父、母、祖父、祖母
病名:左腎臓がんの疑い
腎臓とは、そらまめのような形をした成人の
握りこぶしよりもやや大きい臓器です。
腎実質の細胞ががん化して
悪性腫瘍になったものが腎臓がんです。
標準的な治療は手術ですが、
転移が見られる場合には薬物療法や
放射線治療を行うこともあります。
2週間ほど前に腹部の腫れに気が付き、
国内最大のチャリティー病院を受診しました。
CTの結果、腎臓の付近に腫瘍を認めたため、
当院に紹介となりました。
吉岡秀人が渡航した際の
10月4日に生検を行いました。
お母さんに病院での
生活について尋ねたところ
「特に困っていることはありません」
と答えてくれました。
ピロムくん
年齢:15歳家族構成:父、母、5人兄弟(
ピロムくんは上から4番目)
病名:大腸がん
大腸がんとは大腸の一番内側にある
粘膜に発生するがんです。
良性のポリープが大きくなる過程で
がん化して発生するものと、
粘膜の正常な細胞が直接がん細胞に変化して
発生するものがあります。
がんが進行し大きくなると血便、腹痛などの
症状が現れます。
がんの発生する場所によっても
症状が異なります。
1年ほど前から恥骨部や尿路の痛み、血尿が
見られるようになりました。
1カ月ほど前に病院を受診し、
生検やMRIの検査をしたのち、当院に転院となりました。
膀胱腫瘍の診断で生検を行いましたが
実際は膀胱がんではなく
大腸がん(虫垂がん)が膀胱に
広がっていたものでした。
吉岡秀人が渡航した際の9月30日に手術を行い、
腫瘍を全摘出しました。
ピロムくんは現在高校一年生。
好きな授業は英語だそうです。
ソーピールンくん
年齢:14歳病名:重度の副鼻腔炎
副鼻腔炎(蓄膿症)は、
風邪かぜのウイルスや細菌、
アレルギーなどにより、
副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。
治療としては、ネブライザー療法といった
局所療法や薬物療法、手術を行います。
4~5年前に両鼻の付け根が腫れ、
他の病院を3年前に受診、
経過観察していました。
鼻水は黄色く、時々頭痛があったそうです。
今回当院で耳鼻科医が
手術を行う事となったため、
当院に紹介されました。
9月16日に手術を実施し、退院後は
塩3~4gを入れた500mlで
傷口を2~3回/日洗浄し、
しばらくはピクルスなどの刺激のある食べ物を
避けるよう指導されました。
抗生剤を処方され、何か気になる事があれば
受診する事となっています。
赤ちゃん
年齢:生後すぐ病名:早産、低出生体重児
34週の早産で生まれた双子の赤ちゃんで、
この子は兄です
(弟は次のスライドにて紹介)。
兄は、1800gで生まれましたが、
小さく未熟なため注意深い観察が
必要となりました。
赤ちゃん
年齢:生後すぐ病名:早産、呼吸障害、重症新生児仮死
34週の早産で生まれた双子の赤ちゃんで、
この子は弟です(兄は前のスライドにて紹介)。
弟は、分娩の時に心音がゆっくりになり、
生まれた直後はすぐに
啼泣できず蘇生を行いました。
蘇生後も呼吸が著しく弱く、
今後状態が悪化する可能性が高かったため
大きな病院に搬送となりました。
写真は、搬送されている最中の
緊急用クベースの中にいる際のものです。
赤ちゃん
年齢:生後すぐ病名:低血糖(母親が糖尿病だった事により)
お母さんが、妊娠中に糖尿病が発覚しました。
当院で治療していましたが、
お母さんの糖尿病の影響で分娩後赤ちゃんが
低血糖になってしまいました。
点滴をして血糖値を安定させる
治療を行いました。
その他の命を救われた患者さん
今月当院での治療により、命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に17名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
全員、無事に回復し退院することができました。
名前 | 年齢 | 性別 | 疾患名 | |
---|---|---|---|---|
1 | スレイケオちゃん | 7歳 | 女 | 腹部腫瘍(神経芽腫疑い) |
2 | チェーンくん | 9歳 | 男 | 真性包茎(重度) |
3 | セイロンくん | 生後18日 | 男 | 右太ももの膿瘍 |
4 | ラユくん | 11歳 | 男 | 陰嚢水腫 |
5 | ナビンくん | 6歳 | 男 | デング熱 |
6 | チェスダくん | 8カ月 | 男 | 肝芽腫疑い |
7 | ラタナくん | 3歳 | 男 | 鼠径部膿瘍 |
8 | ニアットくん | 13歳 | 男 | 尿路感染症 |
9 | ソバンラックくん | 1歳 | 男 | 熱性けいれん |
10 | ソピアトラーくん | 2歳 | 男 | 尿道下裂 |
11 | シムロンくん | 15歳 | 男 | 腹部腫瘍 |
12 | トータービーリアックくん | 11歳 | 男 | 陰嚢水腫 |
13 | ボンロンくん | 2歳 | 男 | 尿道下裂 |
14 | ロタナくん | 6歳 | 男 | 左鼠径ヘルニア |
15 | チボーンくん | 9歳 | 男 | 陰嚢水腫 |
16 | タスニンくん | 4歳 | 男 | 尿道下裂 |
17 | チャンティピーちゃん | 11歳 | 女 | 扁桃腺肥大 |