10月から肝芽腫で入院していたジュリーちゃんが退院しました。
ジャパンハートから活動報告が届きました
10月から肝芽腫で入院していた
ジュリーちゃんが退院しました。
今月の活動トピック
今月の活動実績 まとめ
救われた命 累計226名
(2月単月 22名)
- 今月の救われた命は22名。累計人数は高い水準で推移しております。
- 2月は日にちが少ない月でしたが、前月並みと変わらぬ水準で推移しました。
がん新規入院患者数 累計101名
(2月単月 16名)
- 直近は小児がんの新規入院患者数は、おおよそ10名前後で推移しておりましたが、
今月は16名と多くの小児がん患者が一社いました。 - 今月全体の入院数に対して、がんの新規入院者数は高水準であり、
開院以来初めて、小児がん患者の入院数が100名を超えました。
外来診療数 290名
- 今月は先月より日にちが少ない中でしたが290名と多くの外来診療を行いました。
- コロナ禍であった前年と比較すると、引き続き高い水準で推移しております。
- 小児患者の比率は前年と比べても高水準で推移しており、順調です。
小児入院患者数 22名
- 12月、1月と同水準で推移しております。
- 小児がんの患者さんの割合が過去と比べても多い状況です。
- 難しい治療が必要な患者さんが増えており、
過去と比較しても内容がより高度になってきております。
小児手術件数 21件
- 小児手術件数は21件と多い結果となりました。
- 2月17日から20日にかけて、吉岡ミッションを実施。
当該期間で10件の手術を行いました。
ラチャナちゃん
年齢:2歳1ヶ月家族構成:父、母、姉
病名:肝芽腫疑い
肝臓にできるがんです。
治療では、手術、抗がん剤治療が行われます。
ラハナちゃんからお腹が痛いと訴えがあり、近くの病院を訪れエコー検査を受けました。
お腹に塊があることがわかったため、プノンペンの別のチャリティ病院を受診したところ、
当院に紹介されました。
腫瘍マーカーが上昇していたため肝芽腫を疑い抗がん剤治療を開始したところ、
肝臓の腫瘍は小さくなってきています。
3月の吉岡秀人による手術ミッションで肝臓の腫瘍を摘出する予定です。
ミルクを飲むのが大好きな2歳の女の子です。
お母さん曰く、欲しいものがもらえないと怒る一面もあり、わんぱくな子です。
リユスくん
年齢:3歳4ヶ月家族構成:父、母、姉
病名:副腎神経芽細胞腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に、5歳以下の子どもの発症率が高いとされています。
リユスくんからお腹が痛いと訴え、近くの病院を受診しました。
血小板の値の低さは目立ったものの、
特に何も問題はないと診断を受けたため、
薬をもらって帰宅。
1ヶ月後、もう一度受診しMRIを撮るも特に異常は診られませんでした。
後日、お母さんがリユス君のお腹を触ると塊があることに気づいたため、
また別の病院を訪れ、その時に当院を紹介されました。
腹部だけでなく、左頸部にも腫瘍があり、生検の結果、神経芽腫の転移と判明しました。
抗がん剤治療開始後は腫瘍の縮小を認めており、今後手術や放射線治療も予定しています。
リユス君は、食べることといたずらが大好きな明るい男の子だと、お母さんは教えてくれました。
ソクリープちゃん
年齢:13歳家族構成:父、母
病名:右大腿部の骨肉腫
骨肉腫とは、骨にできる悪性腫瘍の一種です。
骨肉腫が発生している場所の痛みや腫れが主に出ます。
痛みや腫れ以外の症状が現れる場合や無症状の場合もあります。
治療方法は抗がん剤治療と手術(外科治療)からなります。
ある時から、足が腫れ始め痛みも出てきたため、
チャリティーの小児病院を受診したところ、右大腿部の骨腫瘍を指摘されました。
生検の結果、骨肉腫と診断され、
もともと、家族がJapan Heartの存在を知っていたため、当院に来ることができました。
今後は、化学療法を継続的に行い、腫瘍を切除する予定です。
ラーメンを食べることと電話をいじることが大好きな女の子です。
リアクサくん
年齢:12歳家族構成:父、母、弟、妹
病名:左頬横紋筋肉腫
横紋筋肉腫とは骨、筋肉や脂肪といった軟部組織にできる悪性腫瘍です。
3ヶ月ほど前から左頬が腫れはじめ、飲むのも食べるのも難しくなりました。
プライベートクリニックに行き薬を処方してもらうものの、症状は良くなりませんでした。
12月の終わり頃からさらに頬が大きく腫れ始め、
ごはんもほとんと食べれず、体重も5.5 kg減少。
1月の初めに別のチャリティー病院を訪れ生検とCTスキャンを受けたのち、
生検を実施され、横紋筋肉腫と診断されたため、当院に紹介されました。
抗がん剤治療開始後は腫瘍が縮小し、食事ができるようになりました。
今後、放射線療法や手術を行う予定です。
泳ぐことが好きで明るい性格だが、大人しく静かな男の子だとお父さんは言っていました。
チャニックちゃん
年齢:3歳家族構成:父、母、姉2人、兄
病名:右腎芽腫
小児三大固形悪性腫瘍(他に神経芽腫と肝芽腫があります)のひとつです。
小児の腎臓に発生する代表的な悪性腫瘍で、
小児の腎腫瘍の90%は腎芽腫(ウィルムス腫瘍)です。
幼児に多く、様々な奇形や多くの症候群に出現することがあります。
3カ月ほど前からお腹にかたまりがあるように感じるようになりました。
痛みは無かったものの、発熱があったためシェムリアップの病院にいき、
MRIで右腎腫瘍を指摘され、当院を紹介してもらいました。
抗がん剤治療で腫瘍を小さくしてから、
無事に腎腫瘍を摘出することができました。
お母さん曰く、手術をした後も元気にしているとのことです。
クイテウなどの麺料理が大好きな
静かな女の子です。
ニーソピアくん
年齢:8歳家族構成:父、母、妹
病名:頸部&縦隔リンパ腫
リンパ腫とは血液がんの1つで、白血球の中のリンパ球ががん化したものです。
リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、リンパ腫は全身の部位で発生する可能性があります。
首のリンパ節が腫れ始めてから数日後に、首全体が腫れ始めました。
近くの病院で薬を処方してもらいましたが、
症状は良くなりませんでした。
プノンペンのチャリティ病院へ行くことも検討しましたが、
自宅から遠すぎて行くことが難しかったため、
当院を紹介してもらいました。
生検を実施したところ、リンパ腫と判明したため、
化学療法を継続的に行っていく予定です。
ゲームが大好きで、なんでもよく食べる静かな
男の子だとお父さんは言っていました
チャムロンくん
年齢:7歳家族構成:父、母、兄
病名:ホジキンリンパ腫
リンパ組織を構成している細胞ががん化してリンパ節で増え、しこりをつくる血液のがんです。
首のリンパ節に発生することが多く、抗がん剤治療や放射線治療を行います。
2年ほど前から首が腫れ始めたため、
地元の公立のクリニックへ連れて行ったところ結核だと診断されました。
半年分の薬をもらうものの、首の腫れが良くならなかったため、
別のチャリティ病院に連れて行き生検を実施。
すると、ホジキンリンパ腫という診断。
半年分の薬をもらうもののあまりよくならず、当院を紹介してもらいました。
当院に来る3週間ほど前から熱が出始めてしまい、
なかなか熱も下がらない状態が続いていたそうです。
生検の結果、ホジキンリンパ腫と判明したため、
今後は化学療法と放射線治療を行う予定です。
遊ぶこととお菓子を食べることが大好きな明るくて
元気な男の子だとお母さんは言っていました。
その他の命を救われた患者さん
今月当院での治療により、命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に
15名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
名前 |
年齢 |
性別 |
疾患名 |
|
1 |
ラタナくん |
1歳 |
男 |
神経節芽細胞腫 |
2 |
ソマリンちゃん |
3歳 |
女 |
ホジキンリンパ腫 |
3 |
ソファニットくん |
7歳 |
男 |
ホジキンリンパ腫 |
4 |
ヴァンリープくん |
2歳 |
男 |
陰嚢水腫 |
5 |
ラタナくん |
1歳 |
男 |
神経芽細胞腫 |
6 |
ソマリーくん |
4歳 |
男 |
口腔内潰瘍 |
7 |
ヘンリーくん |
5歳 |
男 |
陰嚢水腫 |
8 |
ラディアちゃん |
9歳 |
女 |
頸部リンパ管腫 |
9 |
ソクメットくん |
10歳 |
男 |
デング熱 |
10 |
ソヴァンパニャくん |
14歳 |
男 |
包茎 |
11 |
ケオパリンちゃん |
15歳 |
女 |
頭皮腫瘍 |
12 |
ソパナットくん |
6歳 |
男 |
頸部リンパ管腫 |
13 |
キムオアちゃん |
3歳 |
女 |
副腎神経芽細胞腫 |
14 |
ソフィーットラちゃん |
2歳 |
女 |
副鼻腔炎 |
15 |
センホイちゃん |
12歳 |
女 |
乳房腫瘍 |