地域の中学校で栄養教育&健康診断を実施しました。
ジャパンハートから活動報告が届きました
地域の中学校で栄養教育&健康診断を実施しました。
今月の活動トピック

昨年の5月から当院でウィルムス腫瘍という
腎臓にできるがんの治療を行っていた
タビィちゃんが退院しました!
外来で引き続き、
フォローアップを行っていく予定です。
腎臓にできるがんの治療を行っていた
タビィちゃんが退院しました!
外来で引き続き、
フォローアップを行っていく予定です。

医療者を志す学生を支援をする
「夢の架け橋プロジェクト」。
先日10人の奨学金候補生の家庭訪問を行いました。
今後面接と筆記試験を実施し、
奨学金生を選定する予定です。
「夢の架け橋プロジェクト」。
先日10人の奨学金候補生の家庭訪問を行いました。
今後面接と筆記試験を実施し、
奨学金生を選定する予定です。

6月8日にイオンモールプノンペンで
献血イベントを行いました。
平日にもかかわらず、外国からの方も含めて、
約50人の方々が献血に参加してくださいました。
献血イベントを行いました。
平日にもかかわらず、外国からの方も含めて、
約50人の方々が献血に参加してくださいました。

6月12日から17日、北海道大学病院の
村上壮一医師(消化器外科)が
短期ボランティアとして訪れました。
東日本大震災など数々の災害現場で
支援を行ってきた経験をもとに、
緊急対応のノウハウを伝えて下さいました。
村上壮一医師(消化器外科)が
短期ボランティアとして訪れました。
東日本大震災など数々の災害現場で
支援を行ってきた経験をもとに、
緊急対応のノウハウを伝えて下さいました。

6月16日に地域の中学校で
栄養教育&健康診断を実施しました。
食事や生活習慣病のリスクについて
ユーモアを交えて紹介した授業は、
子どもたちに大好評でした。
栄養教育&健康診断を実施しました。
食事や生活習慣病のリスクについて
ユーモアを交えて紹介した授業は、
子どもたちに大好評でした。

6月19日に最高顧問の吉岡秀人がカンボジア入りし、
翌20日から23日まで集中的な手術活動を行いました。
期間中は、小児がん3件を含む
20件の手術を実施しました。
翌20日から23日まで集中的な手術活動を行いました。
期間中は、小児がん3件を含む
20件の手術を実施しました。
今月の活動実績 まとめ
救われた命 累計60名
- 6月の手術ミッションは最高顧問・吉岡秀人によるミッションのみとなりましたが、
5日間の日程で集中的に手術を行いました。 - 今年は日本から短期ボランティアの医師を多く迎えられる予定です。
より多くの方々に医療を届けていくことを目指して活動していきます。

がん新規入院患者数 累計23名
- 今月のがん新規入院患者数は7名でした。
- カンボジア国内で小児がん治療を行う他の医療機関との連携も強化しており、
他院からの患者の受け入れも増えています。

外来診療数 312名
- 先月300人台に達しましたが、今月もほぼ同じ水準で推移しました。
- 他院からの患者紹介も以前よりも増えてきており、
カンボジア全土から当院に患者が訪れるようになってきています。
今後も多くの方に当院のことを知っていただけるように努めてまいります。

小児入院患者数 13名
- 5日間の吉岡ミッションで集中的に手術を実施しました。
- 小児がん患者の入院数は増加傾向となっております。
できる限り多くの患者さんの命を救えるように今後も活動してまいります。

小児手術件数 16件
- カンボジア人スタッフが着実に力を付けてきており、
カンボジア人の若手医師が執刀する手術も増えています。

モニーくん

家族構成:父、母
病名:神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に、5歳以下の子どもの発症率が高いとされています。
生後8か月の頃に背中の痛み、両側下肢の倦怠感、微熱、食欲不振などの症状があったため、
プライベートクリニックや別の病院を受診しましたが、症状は改善しませんでした。
そこで国内最大のチャリティー病院を受診し検査を行った結果、脊髄に背部腫瘍が見つかりました。
その後、手術で腫瘍切除後に神経芽腫と判明し、再び腫瘍が出てきたため当院へ紹介となりました。
今後は化学療法を継続的に行い、経過を診ていきます。
温かい人ばかりで、病院での生活にも慣れたと話すお母さん。
モニーくんの好きな食べ物はお粥で、色々な味付けをして食べるのが大好きだそうです。
デヴィッドくん(5月)

家族構成:父、母
病名:腎芽腫
小児三大固形悪性腫瘍(他に神経芽腫と肝芽腫があります)のひとつです。
小児の腎臓に発生する代表的な悪性腫瘍で、
小児の腎腫瘍の90%は腎芽腫(ウィルムス腫瘍)です。
幼児に多く、様々な奇形や多くの症候群に出現することがあります。
10日ほど前、右側のお腹にある腫瘍が大きくなってきていることにお母さんが気が付きました。
そして国内最大のチャリティー病院を受診し、CT・血液検査を実施したところ、
腎芽腫疑いと診断されました。
その後、当院へ紹介となり、針生検の結果、腎芽腫と診断しました。
今後は化学療法を継続的に行い、手術で腫瘍を摘出する予定です。
抗がん剤治療が始まってからご飯を食べれない時もあるようですが、最近体調が良くなってきているデヴィッドくん。
病院での生活も慣れてきたとお母さんがお話ししてくれました。
スレイナットちゃん(6月)

家族構成:父、母、妹、弟
病名:肝腫瘍
肝芽腫は、肝臓の組織に悪性(がん)細胞ができる病気です。
小児肝がんの中で最も多く、通常、3歳未満のお子さんが発症します。
治療では、手術、抗がん剤治療、ときには放射線療法が行われます。
4ヶ月前より腹痛を訴え嘔吐することが増えたため、クリニックを受診しエコーを受けました。
そこで肝臓に腫瘍があることがわかりチャリティー病院を紹介され3月に入院。
入院期間中に、MRI、生検を受けたのちに当院へ紹介となりました。
先日腫瘍摘出手術を実施しました。現在は病理の結果待ちです。
勉強することが大好きだと語るスレイナットちゃん。
1日にクメール語1回、英語を2回勉強しているとお母さんが教えてくれました。
果物が大好きで見せてくれる笑顔がとても可愛らしい女の子です。
二ランくん(6月)

家族構成:父、母、姉(2人)
病名:縦隔悪性リンパ腫
縦隔は、肺を隔てる部分です。
前方は胸骨、後方は背骨に囲まれ、両脇に肺があります。
心臓、大動脈、食道、胸腺(首の後ろにある腺)、気管(気管支)を包含しています。
この部分に腫瘍が発生した場合、縦隔腫瘍と呼ばれます。
熱と呼吸困難の症状が出始め、プライベートクリニックとチャリティー病院を受診。
検査の結果、当院で継続的な治療を行うこととなりました。
先日、針生検を実施し「縦隔悪性リンパ腫」と診断されました。
これから治療を始める予定です。
運動することが得意なニランくん。
特にバレーボールをすることが大好きだそうです。
ユンウェイくん(6月)

家族構成:父、母、兄(2人)、弟
病名:右足骨肉腫
骨肉腫とは、骨にできる悪性腫瘍の一種です。
骨肉腫が発生している場所の痛みや腫れが主に出ます。
痛みや腫れ以外の症状が現れる場合や無症状の場合もあります。
治療方法は抗がん剤治療と手術(外科治療)からなります。
2ヶ月ほど前、友達とサッカーをしている最中に接触があり、右膝下の腫れと痛みが出てきました。
腫れは大きくなる一方で痛みも引かなかったためチャリティー病院を受診。
診察を受けたのちに当院へ紹介となりました。
当院で腫瘍生検を実施し、今月末から治療を開始しています。
サッカーが大好きなユンウェイくん。
インタビュー中はとてもおとなしく真顔だった彼ですが、
カメラを向けると恥ずかしながらも素敵な笑顔を見せてくれました。
ヴィトウくん(6月)

家族構成:父、母、姉
病名:左大腿部 横紋筋肉腫
横紋筋肉腫は、身体の軟部組織、通常は筋肉に発生する癌性腫瘍です。
頭、首、膀胱、膣、腕、脚、体幹など、体のあらゆる部位に発生する可能性があります。
横紋筋肉腫の細胞は成長が早く、体の他の部分に広がる(転移する)ことがあります。
5ヶ月前より左大腿部の痛みがあり、3ヶ月前から左大腿部が腫れ始めました。
チャリティー病院にてCTスキャンを実施し、先月には生検を受けました。
その結果、横紋筋肉腫と判明。当院へ紹介となりました。
現在化学療法を行っており、治療の効果次第で腫瘍の摘出手術、放射線治療も行う予定です。
クレーンのおもちゃで遊んでいる時は楽しそうなヴィトウくん。
しかし、大好きなお父さんやお姉さんに会うことができず、
ホームシックになってしまっているとお母さんが教えてくれました。
ソクラムちゃん(6月)

家族構成:父、母、姉、妹
病名:右大腿部骨肉腫疑い
骨肉腫とは、骨にできる悪性腫瘍の一種です。
骨肉腫が発生している場所の痛みや腫れが主に出ます。
痛みや腫れ以外の症状が現れる場合や無症状の場合もあります。
治療方法は抗がん剤治療と手術(外科治療)からなります。
兄弟喧嘩で右大腿部を蹴られたことにより、腫れ始め痛みも引きませんでした。
そこで病院を受診し、点滴と注射を打ってもらいましたが、
良くならなかったのでプライベートクリニックを受診。
チャリティー病院へと紹介され受診したところ、骨肉腫疑いと診断されました。
その後、当院へ紹介となりました。
当院で腫瘍生検を実施し、病理の結果を待って治療を始める予定です。
大好物は酸っぱいスープでとても静かな子だと話すお母さん。
大人しいソクラムちゃんですが、同じ病室のお姉さんと一緒に遊んでいる時は少し笑顔を見せてくれます。
その他の命を救われた患者さん
今月当院での治療により、命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に
13名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
名前 | 年齢 | 性別 | 疾患名 | |
---|---|---|---|---|
1 | リボーイくん | 4歳 | 男 | 神経芽腫 |
2 | スレイナットちゃん | 11歳 | 女 | 肝腫瘍 |
3 | ソパットくん | 6歳 | 男 | 包茎 |
4 | ヴァングくん | 5歳 | 男 | 包茎、右陰嚢水腫 |
5 | キムホンちゃん | 6歳 | 女 | 右鼠径ヘルニア |
6 | ニランくん | 13歳 | 男 | 縦隔腫瘍 |
7 | ユンウェイくん | 15歳 | 男 | 右足骨肉腫 |
8 | ヴィトウくん | 7歳 | 男 | 左大腿部 横紋筋肉腫 |
9 | ソクラムちゃん | 5歳 | 女 | 右大腿部骨肉腫疑い |
10 | メンタイくん | 7歳 | 男 | 右陰嚢水腫 |
11 | ファンティくん | 7歳 | 男 | 停留精巣 |
12 | サムナンくん | 4歳 | 男 | 右陰嚢水腫 |
13 | コンチャナちゃん | 6歳 | 女 | 神経芽腫疑い |
今月の救われた命

