31日にハロウィンイベントを行いました。
ジャパンハートから活動報告が届きました
イオンモールにて献血イベントが開催されました。
今月の活動トピック
今月の活動実績 まとめ
救われた命 累計203名
- 今年度もいよいよ下半期に突入いたしましたが、人数の面では高い水準を維持することができており、
既に昨年度よりも150%ほどの増加率を記録し続けることができております。
がん新規入院患者数 累計31名
- 他のチャリティ病院が小児がんの治療を開始してから約1年が経過し、昨年度に比べると人数自体は減少しておりますが、
引き続き他院では対応のできない患者さんの紹介はいただいています。 - ほぼ一定のペースで患者さんが入院してきており、当院の医療者もひとりひとりの患者さんの対応に時間を使うことができています。
外来診療数 347名
- 小児外来数は、今年度は高い水準を維持することができております。
昨年度の同じ時期に比べて、10%以上も数を伸ばすことができております。 - 10月はカンボジアのお盆で患者さんが減ることも予想されましたが、先月と変わらない外来診察数を記録することができました。
小児入院患者数 43名
- 昨年度と比較しても、入院数は高い水準を維持することができており、
10月時点で2倍近くの入院患者さんを受け入れることができております。 - 今月は小児がんの再入院が多い月となりました。
小児手術件数 34件
- カンボジアのお盆があったこともあり、先月よりは手術数は減少しましたが、
昨年度の同じ時点と比較すると4割ほど手術件数も増やすことができております。 - 手術待ちの小児患者も多くいるため、できる限り多くの手術を行えるように調整を進めています。
ピセットくん
年齢:12歳家族構成:父、母、姉(2人)、妹
病名:胸腺がん疑い
胸腺がんは、細胞に異型が認められる悪性腫瘍であり,組織型としては扁平上皮がんが多く,進行すれば周囲への浸潤やリンパ節や他臓器へ転移します。
病気に気が付いたきっかけは、息苦しさを感じクリニックを受診したときです。
クリニックでエコーをしたら、胸に腫瘍ができていると言われました。
その後、他のチャリティー病院を紹介され、エコーやCT、MRIをし、そこでも胸に腫瘍ができていると言われました。
そのため、入院し、生検を行った結果、がんであることがわかりました。
その病院では治療ができないと言われ、ジャパンハートを紹介されました。
日本の病理結果を待ち、化学療法をおこないます。
ピセットくんは、壊れた自転車を修理をすることが好きだそうです。
あまり趣味はなく、いつも壊れた部品を集めているようです。
サムナンくん
年齢:15歳家族構成:父、母、弟(2人)
病名:腹部胚細胞腫瘍疑い
胚細胞腫瘍は、生殖器(精巣・卵巣)と体の中心線に沿った部分、
胸の中(縦隔)、お腹の中(後腹膜、仙骨部)、脳(松果体、神経下垂体部)などに発生しやすい悪性腫瘍の1つです。
はじめは、腹痛があり、家の近くのクリニックを受診しました。
エコーをしましたが、原因がわからず。ベトナムの病院まで行きました。
そこでは胃に腫瘍があり、ストーマの手術をすると言われましたが、
家族は手術がしたくなかったため、カンボジアに帰国しました。
帰国後は、カンボジアの伝統療法を行いましたが、痛みは収まりませんでした。
最近、どんどんとお腹が大きくなり、親戚にジャパンハートを教えてもらい、ジャパンハートに来ました。
生検の結果、腹部胚細胞腫瘍であったため化学療法を開始して様子を見ています。
サムナンくんはバレーボールやバスケットボールなどの球技が好きでその中でも特にサッカーが好きだそうです。
チャンダラちゃん
年齢:8歳家族構成:父、母、妹
病名:骨肉腫
骨肉腫とは、骨にできる悪性腫瘍の一種です。
骨肉腫が発生している場所の痛みや腫れが主に出ます。
痛みや腫れ以外の症状が現れる場合や無症状の場合もあります。
治療方法は抗がん剤治療と手術(外科治療)からなります。
最初は、足に小さな腫れが出てきましたが、痛みもなかったため、気にせずに生活をしていました。
自転車とぶつかり、足に腫れと痛みが出てき始め、シェムリアップのチャリティー病院を受診しました。
そこでCTを撮り、がんであることがわかりました。
そのため、その病院からジャパンハートの住所と電話番号を教えてもらい、ジャパンハートに来ました。
生検の結果を待っています。結果が出たら治療方針が決まります。
チャンダラちゃんはおもちゃで遊ぶことが好きだそうです。
麺類やジュースが好きでよく食べているそうです。
ソクディンくん
年齢:4歳家族構成:父、母、祖父、祖母、姉、妹
病名:神経芽腫
神経の細胞にできるがんです。
小児期にできる腫瘍の中で白血病、脳腫瘍についで多い病気です。
特に、5歳以下の子どもの発症率が高いとされています。
最初は発熱と動けないほどの体の痛みがあり、クリニックを受診しました。
その後、プノンペンのチャリティー病院を受診しました。点滴や痛み止めを服用し、2カ月ほど入院しました。
MRI、生検の結果、神経芽腫と診断され当院紹介となりました。
化学療法を8サイクル行う予定です。
ソクディンくんは牛乳とエビが好きだそうです。
おもちゃで遊ぶことが好きで、病院では車のおもちゃで遊んでいます。
ソバリーくん
年齢:9歳家族構成:父、祖父、叔父、叔母、妹、弟
病名:肝細胞癌
肝臓がんは、肝臓にできるがんの総称で、「肝がん」といわれることもあります。
このうち、肝臓の主な細胞である肝細胞ががん化したものを肝細胞がんと呼びます。
1カ月ほど前に腹痛があり、プノンペンのチャリティー病院を受診しました。
エコーとMRIをした結果、肝臓に腫瘍があると言われました。
生検をし、肝細胞癌であることがわかりました。その後、ジャパンハートが紹介されました。
化学療法を実施し、腫瘍が小さくなった後に切除手術を実施する予定です。
ソバリーくんはシーフードが好きだそうです。
また、スポーツではサッカーが好きだそうです。
ビレアくん
年齢:17歳家族構成:父、母、姉
病名:右脚骨肉腫
骨肉腫とは、骨にできる悪性腫瘍の一種です。
骨肉腫が発生している場所の痛みや腫れが主に出ます。
痛みや腫れ以外の症状が現れる場合や無症状の場合もあります。
治療方法は抗がん剤治療と手術(外科治療)からなります。
最初は右ひざがむくんでいたことから、プノンペンの病院を受診しました。
そこでCTをした結果、悪性腫瘍であると診断されました。
その後、タイの病院を受診し、化学療法を3サイクル行い、足の切断の手術をし、その後また3サイクル行いました。
状態が良くなったため、退院し、フォローアップをしていましたが、その際に再発していることがわかりました。
父の友人にジャパンハートを紹介され、来院しました。
肺転移もあるため根治は難しいですが、化学療法を開始して症状を緩和しています。
ビレアくんはりんごやラーメンが好きだそうです。
スポーツではサッカーが好きだそうです。
その他の命を救われた患者さん
今月当院での治療により、命を救うことができた患者さんは
前頁まででご紹介した他に
21名いらっしゃいます。
お名前、疾患名等は次の通りです。
名前 | 年齢 | 性別 | 疾患名 | |
---|---|---|---|---|
1 | カンニャちゃん | 14歳 | 女 | デング熱 |
2 | ピセットくん | 12歳 | 男 | 胸腺腫 |
3 | チャンダラちゃん | 8歳 | 女 | 骨肉腫 |
4 | サムナンくん | 15歳 | 男 | 腹部腫瘍 |
5 | ソラヴィくん | 9歳 | 男 | 肝細胞癌 |
6 | ソペトラくん | 12歳 | 男 | 鼠径ヘルニア |
7 | ポブミスくん | 4歳 | 男 | 停留精巣 |
8 | ヘンカリヤンちゃん | 6か月 | 女 | アナフィラキシー |
9 | プットスレイロアちゃん | 5歳 | 女 | 尋常性疣贅 |
10 | ケンチャイくん | 13歳 | 男 | 血管腫 |
11 | ラタナくん | 1歳 | 男 | 鼠径ヘルニア |
12 | チャリヤちゃん | 8歳 | 女 | 肺炎 |
13 | ビレアくん | 17歳 | 男 | 骨肉腫 |
14 | リーホンくん | 1歳 | 男 | 眼瞼腫瘍 |
15 | ソパナちゃん | 12歳 | 女 | 脂腺母斑 |
16 | ラユくん | 3歳 | 男 | 鼠径ヘルニア/包茎 |
17 | ソパンくん | 1歳 | 男 | 停留精巣 |
18 | マイヤちゃん | 7歳 | 女 | 鼠径ヘルニア |
19 | ロタナちゃん | 9歳 | 女 | 顎下腺腫瘤 |
20 | パヌーくん | 13歳 | 男 | 甲状腺乳頭がん |
21 | ソクディンくん | 4歳 | 男 | 神経芽腫 |